JR西日本岡山支社は28日、岡山・福山エリアのおもな路線に「駅ナンバー」を新たに導入すると発表。JR西日本広島支社も同日、広島エリアの主要路線に「駅ナンバー」を導入すると発表した。両エリアとも9月以降、準備でき次第、使用開始する。

  • 岡山県内の山陽本線を走る117系の快速「サンライナー」

岡山・福山エリアでは、2022年7月からの「岡山デスティネーションキャンペーン」開催を見据え、海外から来た利用者によりわかりやすく、安心して鉄道を利用してもらうことを目的に、「駅ナンバー」を導入するという。路線記号を付けた10路線のうち、海外からの利用者が多い8路線82駅に導入し、他社の「駅ナンバー」と区別するため、すでに認知度が高い社名の「JR」を付け、路線記号・ラインカラーと組み合わせて展開する。新幹線を利用した後の市内移動を見据え、岡山駅を「01」として放射状に番号を付与する。

これにより、山陽本線岡山~三石間は「JR-S01」~「JR-S11」、山陽本線岡山~福山間は「JR-W01」~「JR-W14」、山陽本線福山~三原間は「JR-X14」~「JR-X20」、桃太郎線(吉備線)岡山~総社間は「JR-U01」~「JR-U10」、伯備線岡山~新見間は「JR-V01」~「JR-V18」、瀬戸大橋線岡山~児島間は「JR-M01」~「JR-M12」、宇野みなと線(宇野線)岡山~宇野間は「JR-L01」~「JR-L15」、赤穂線岡山~寒河間は「JR-N01」~「JR-N16」となる。

  • 広島県内の山陽本線を走行する227系の普通列車

広島エリアでは、路線記号を付けた5路線において、海外からの利用者が多いおもな始終着駅間の79駅に「駅ナンバー」を導入。広島駅で新幹線を降車してからの移動をイメージし、エリアの中心駅である広島駅を「01」として、各線区に番号を付与する。

これにより、山陽本線広島~糸崎間は「JR-G01」~「JR-G17」、山陽本線広島~岩国間は「JR-R01」~「JR-R16」、芸備線広島~狩留家間は「JR-P01」~「JR-P09」、呉線広島~三原間は「JR-Y01」~「JR-Y31」、可部線広島~あき亀山間は「JR-B01」~「JR-B16」となる。

JR西日本は「駅ナンバー」に関して、「海外からお越しで『駅ナンバー』を活用されるお客様に対する付加サービス」と位置づけ、ひらがな駅名標や海外向けWEBページ路線図に表示する。岡山・福山エリアでは2021年春頃から、一部車両の自動放送にも「駅ナンバー」を使用するとのこと。