看護師専用コミュニティサイト「看護roo!(カンゴルー)」(クイック運営)は7月27日、全国の看護師を対象とした「今夏ボーナスの支給状況」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2020年6月30日~7月21日、有効回答は1,800人。
「減額・全面カット」は22.3%
夏ボーナスの支給額を聞くと、「前年より減った」(19.8%)または「全面カット」(2.5%)された人の合計は22.3%となった。
回答者からは、「コロナ病棟にいる人達への危険手当なし、夏ボーナスなし、冬のボーナスもない可能性高いと言われてます」「2割カットです。世間から疎んじられ、消毒でガサガサになり、マスク1枚で一日中過ごせと言われるなどしたのに、コロナ看ていても減額なんて、信じられません」「モチベーションは、下がります」といった声が寄せられた。
また、「まだわからない」と答えた34.7%の中にも、「7月末に支給予定だが、10%くらい減るといううわさ」「カットすると伝達はあった」といったコメントがみられ、実際に減額となる看護師はさらに増えると予想している。
一方、「前年と変わりなく、同水準で支給された」人は37.1%だった。しかし、この中には「夏は前年分の評価が含まれるため維持されたが、冬は減額されることが確定している」などの声もあったほか、「病院は新型コロナの影響で赤字だが、『士気にかかわる』として支給された」「役員報酬をカットして、スタッフのボーナスが支給された」といった声も寄せられた。
同調査では、多くの医療機関が厳しい経営状況に置かれていることが改めて確認されたとし、「診療報酬の一部増額や国の第二次補正予算での各種支援なども行われているが、今後、さらなる財政支援が期待される」と述べている。