俳優の濱田岳が、テレビ東京のドラマパラビ枠『働かざる者たち』(8月26日毎週水曜24:58~ 全6話)に主演することが27日、明らかになった。
同作は小説投稿サイト・エブリスタにて連載され、小学館クリエイティブより単行本が発行された、サレンダー橋本による同名作の実写化作。主人公は老舗新聞社「毎産新聞社」の入社7年目のシステム部社員・橋田一(濱田)で、本業はそこそこに副業の同人漫画の執筆に精を出す日々を送っている。しかし、社内に巣食う出世を諦めた勤労意欲ド底辺の“働かざる者たち”に翻弄されるうち、自分の人生はこのままで良いのかと自分の働き方、生き方を模索していくことになる。
脚本・監督は『面白南極料理人』『私の部下は50歳』など数多くのコメディドラマを手掛ける新進気鋭の演出家・有働佳史、さらに演劇ユニット「カミナリフラッシュバック」を主宰し、自身も女優として活躍するニシオカ・ト・ニールも脚本を手掛ける。また同作は動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で8月26日21時より独占先行配信が決定した。
濱田岳 コメント
・『働かざる者たち』のオファーを受けた時の想い、原作または台本を読んだ感想
僕はまだ会社員になったことがないので、スタッフさんたちに本当にこういう人いるんですか? って聞いたら、世の中のあるあるですって言ってて、世の中はこんなに面白い人たちが溢れているんだなぁと思いました。ダメな人たちって思われがちなんですけど、このドラマでは、どこか人間的に愛嬌があって、どこか許せない人物像になったらいいなぁと思いました。
・橋田一の印象は?
橋田は常にブレブレですね。常にブレていて、でも良い奴というか。真面目がゆえだとは思うんですけど、働かないおじさんたちにも振り回されブレてしまう心のピュアな男です。だけどそんな橋田だからこそ、おじさんをはなから毛嫌いせずにいいところを見つけ出そうとする、そういう意味ではすごく素敵な男だなと思っています。
・演じる上で役作りや、心がけていることは?
毎話毎話の働かないおじさんたちが本当にパンチのある素敵な先輩方なので、もう思う存分やって頂いて、その先輩たちの伸び伸び打った球を一生懸命拾うだけです。
・共演者とのエピソードは?
みなさん働かないおじさんたちを演じて頂いているんですけど、撮影の日数は限られているので、実はめちゃめちゃ働いてるおじさんたちで、そこの矛盾がちょっとおかしいなと思いながら先輩たちの姿を見ています(笑)
原作の完コピではないんですけど、でもこの人本当に漫画の世界にいそうだなっていう風に、先輩方が作り上げているので、それを見てるのも楽しいです。働かないおじさんたちのドラマをみんなで楽しく作っています!
Q.このドラマの見どころ、そして視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
会社勤めをされている方は本当にあるあるが詰まっているというか、共感できるところがたくさん盛り込まれていると思います。会社でのストレスをぜひ僕らのドラマにぶつけて頂いて、辛かったことをちょっとでも笑いに変えてもらえたら、撮影しているこの努力が報われると思います。遠慮なく働かないおじさんたちを馬鹿にして楽しんで頂けたらすごく嬉しいです!
原作者:サレンダー橋本 コメント
本作は私が勤める会社の「働かないおじさんA」をヒントに描いた話です。当時抱いた「働かない大人がいるんだ」という驚きや、「でもなぜ働かないんだ?」という苛立ち。そして、会社員と副業の漫画の間で揺れ動く感情を、名優・濱田岳さんに演じて貰えるなんて、こんな贅沢なことはありません。
「出来れば働きたくないけど、何とか頑張って働いている」そんな人達の背中を押すようなドラマになると思います。原作を応援してくれた皆様、スタッフの皆様に感謝。おじさんAにも感謝です。放送日を楽しみに待ちます。
北川俊樹(テレビ東京) プロデューサー コメント
どこの会社にもいる「働かざる者たち」。そんな人たちを時にコミカルに、時に哀愁たっぷりに描いたドラマです。サレンダー橋本先生による原作漫画の個性豊かなキャラクターたちはそのままに、「一生懸命働き過ぎること」「誰かと比べて生きること」そんな感覚が当たり前となった世の中に一石を投じるようなドラマを目指します。とは言え、本質は笑って泣けるコメディドラマ。むしろくだらなさ過ぎる要素満載。見終わった後、「明日からまた頑張って働こう!」という気にはそれほどならないですが、ちょっと肩の荷を下ろして、クスっと笑ってもらえますと幸いです。
主演は濱田岳さん。撮影の初期の頃に、濱田さん演じる主人公・橋田の小走りを見た時、「ああ、やっぱりこの人しかいない」とベストキャスティングを実感しました。そんな小走りシーンはもちろん、曲者揃いのおじさんたちとのお芝居合戦など、是非、ご期待ください。