ホーム画面にずらりと並ぶアプリのアイコン、ふと気がつけば名前の左端に雲マーク...しばらく起動していないアプリに対し自動的に付くマークです。これは、そのアプリの本体(実行ファイル部分)がストレージ上から削除され、アプリが作成した書類やデータだけが残された状態を意味します。
雲マークが付いたアプリをタップして起動しようとすれば、アプリ名部分が「読み込み中」に変わり、アプリ本体が再ダウンロードされます。起動完了まで多少待たされるのはデメリットですが、そもそも利用頻度の低いアプリであり、消費しているストレージ領域を減らせるメリットのほうが大きいといえるでしょう。
この設定は、iOS 11以降で『設定』→「iTunes StoreとApp Store」の順に画面を開き、「非使用のAppを取り除く」スイッチをオンにすると有効になります。
ただし、雲マークが付いたアプリはいつでも元どおりにできるわけではありません。アプリ本体を再ダウンロードして起動できるようになるのは、そのアプリが原則としてApp Storeで公開中のものに限られます。
なんらかの事情でApp Storeから削除/公開停止されたアプリの場合、App Storeの購入履歴からダウンロード可能ですが(アプリ本体はAppleのサーバに残されている)、ポリシー違反などの理由でAppleから公開を止められたアプリはダウンロードできません。
長い間アップデートされていないアプリも、再ダウンロードが望み薄です。Appleは2015年にApp Storeへの新規登録は「64ビットアプリ」に限り許可し、翌2016年に「32ビットアプリ」は削除されてしまいました。開発者がアプリをアップデートせず32ビットアプリのままにしていた場合、64ビットアプリは存在しないわけですから、64ビットにアップデートされないかぎり再ダウンロードできません。