米Herman Millerは7月22日 (現地時間)、米Logitechと共同で開発したゲーミングチェア「Embody Gaming Chair」を発売した。価格は1,495USドル。
Herman Millerが提供する人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインのオフィス向けチェアは、ゲーマーやストリーマーの愛用者も多い。そうしたユーザーの製品レビューや評価を分析し、Logitechと共に2年間にわたってeスポーツプロやゲーマーがゲーミングチェアに求めるニーズを研究した。その結果、多様な姿勢への対応が必要であることが分かった。チェアに座る姿勢が崩れると生産性やパフォーマンスだけではなく、健康にも影響が及ぶ。ゲームプレイヤーはオフィスワーカーに比べて直立した姿勢で座っていることが多く、活発に動き、自分では気づかずに姿勢を様々に変えている。
そこでゲーミングチェア開発のベースとしてHerman MillerのEmbody (エンボディ)チェアを選択した。Embodyは、人の体が動くようにできていることに着目して開発されたチェアだ。同じ姿勢のまま座り続けていると、体を動かしていなくても疲労し、作業に集中できなくなる。人の体は動くようにできており、座りながらでも自然に動くことで疲労を避けられる。Embodyは、座っている人の体の動きに順応してダイナミックに体圧を分散しながら、人間工学に基づいた健康的な動きを促進する。体を動かしながら自然で健康的な着座姿勢を保て、チェアに座ったまま長く集中を維持できるデザインになっている。
その上でEmbody Gaming Chairでは、ゲーミングチェアとしてゲーマーの座り方に合わせて腰背部のサポートを強化した。プレイヤーが活発に動いても、PosturefitやBackFit調節が不自然な姿勢になるのを防ぐ。また、ゲーミング向けに座面のフォーム層を追加して強化(2層のスプリング、1層のマット、1層のフォーム)、熱がこもるのを防ぐために新しい銅入りのクーリングフォームを採用した。
Embody Gaming Chairに合わせて、ゲーミングデスク「Motia Gaming Desk」(1,295USドル)とモニターアーム「Ollin Monitor Arm」(295USドル)も用意した。Motiaデスクはタッチスイッチで簡単に、そして正確に机の高さを調整できる。色はマットブラック、汚れ防止加工および照明の反射を防ぐアンチグレア加工が施されている。Ollinモニターアームは、最大9キロまでのモニターに対応(VESA互換)。水平に673ミリ、垂直に343ミリに動かせ、チェアに座るユーザーに合わせて快適な位置に画面を配置できる。チルト範囲は後方80度、前方10度。