マイナビは7月21日、「新型コロナウイルスが転職市場に及ぼす影響」のレポート結果を発表した。同レポートは、「臨時版転職ニーズ調査」「転職活動者の行動特性調査」「転職動向調査2020年版」の結果をまとめたもの。
正社員採用予定数、14.6%減にとどまる
2020年4月時点で明確に採用を「減らす」「中止」と回答した企業は16.4%。採用予定数についても、2019年12月の平均12.9人から2020年4月は平均11.0人と14.6%減に留まった。
1年以内に転職活動を行い、まだ転職していない人と転職済みの人のうち、新型コロナウイルス感染拡大の影響後に活動を再開した人は約3割。また転職活動を再開した人の40.0%は、現在勤めている会社の新型コロナウイルス対策について「不満」と答えており、転職を完了した人(23.3%)に比べて1.7倍に上った。同レポートでは、「新型コロナウイルスに対する従業員への対応が、人材の転職意向を高める可能性があることがうかがえる」と推測している。
WEB面接試験について尋ねると、「受けたことがある」人は全体の39.9%。このうち、80.1%が2020年3月以降にWEB面接を「受けた」と回答した。さらに2020年3月以降にWEB面接を受けている人のうち、過半数の66.2%は対面の面接と比べてもWEB面接で情報を「得られた(十分+どちらかというと)」と答えた。
「臨時版転職ニーズ調査」の調査期間は2020年4月6~7日、有効回答は社会人(中途採用、第2新卒採用等)の正社員採用を担当する1,808人。「転職活動者の行動特性調査」の調査期間は同6月12~17日、有効回答は現在転職活動中・1年以内に転職活動をした20~59歳までの正社員1,600人。「転職動向調査2020年版」の調査期間は同2月21~25日、有効回答は正社員として働いている20~50代のうち2019年に転職した1,500人。