JRグループは22日、今年度のお盆期間(8月7~17日の11日間)における指定席予約状況を発表した。引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が顕著に表れており、旅客営業を行う6社合計の予約可能席数1,053万席(前年比97%)に対し、7月21日時点の予約席数は75万席、前年比21%となった。
JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数436万席(前年比104%)に対し、予約席数30万席、前年比21%と発表。同社は東海道・山陽新幹線の日別予約状況(東京駅基準)も公開しており、8月7~17日は午前・午後ともにすべての行先で「空席あり」となっている。JR西日本は山陽新幹線に関して、定員227万7,900席(前年比105%)に対し、予約席数19万1,700席、前年比22%と発表している。
北陸新幹線や在来線なども含めたJR西日本全体では、指定席提供席数353万9,000席(前年比101%)に対し、予約席数27万席で前年比22%。関西空港方面は定員4万5,500席(前年比56%)、予約席数3,900席で前年比29%に。JR四国も前年を下回り、提供席数15万2,350席(前年比95.7%)に対し予約席数1万1,000席、前年比26.7%となった。
JR九州は九州新幹線の予約可能席数34.5万席(前年比98.6%)、予約席数は3.4万席で前年比25.1%、長崎本線・日豊本線の予約可能席数26.3万席(前年比82.7%)、予約席数は2.7万席で前年比24.3%と発表。「新型コロナウイルス感染拡大に加え、令和2年7月豪雨の影響により、例年と比較して予約率が低い水準となっております」と説明する。なお、同社のD&S列車のうち、「あそぼーい!」は8月8日から全線運転再開となる豊肥本線を走行することもあり、前年比で約100%の予約状況だという。
JR東日本は新幹線の予約可能席数273万席(前年比98%)、予約席数21万席で前年比19%、在来線を含めた合計の予約可能席数409万席(前年比93%)、予約席数は27万席で前年比20%と発表。在来線では、成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」等が前年比11%の予約状況となっている。
JR北海道は新幹線の提供席数22万7,022席(前年比97.8%)、予約席数1万3,632席で前年比22.0%、在来線も含めた合計の提供席数37万7,378席(前年比96.6%)、予約席数2万6,805席で前年比27.1%と発表。「新型コロナウイルス感染症の影響により、各方面・各日とも予約状況は大幅に前年を下回っております」と説明している。