女優の池田エライザが初監督を務めた映画『夏、至るころ』(2020年日本公開予定)が、7月25日から開催される第23回上海国際映画祭に正式招待されることが22日、明らかになった。
上海国際映画祭は、中国で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭。中国では、新型コロナウイルスの影響で1月23日から全国の映画館が閉鎖されていたが、7月20日に再開された。同映画祭が映画館再開後では初の国際イベントとなるため、中国各地で歓喜の声が上がっている。なお、国際ゲストはまだ渡航できない状況のため、池田監督は映画祭の観客に向けてビデオメッセージを送る予定だ。
池田監督は、「夢を抱けない人、夢を抱く人、本当の夢に向き合えない人、すでに夢破れた人。さまざまな情報が行き交うこの世の中で、夢を抱くということはとても難しい。その想いを胸に、スタッフ一同、誠心誠意向き合い続けた作品が日本を飛び出してさまざまな方々に観ていただけるということが心から嬉しいです」とコメント。「蝉の声に、太鼓の音に、彼、彼女らの声に、どうか全身を委ねて、穏やかな気持ちで観ていただければ幸いです」と同作に思いを込める。
同作は、福岡県田川市で育った幼馴染の男子高校生2人を軸に、青春時代の後悔や挫折、人生の希望や家族愛を、みずみずしく描き出す完全オリジナル作。キャストには、話題の新星・倉悠貴、全国2,000人の中からオーディションで選ばれた人の中からオーディションで選ばれた石内呂依、ヒロインに扮したさいとうなりといったフレッシュな若手に加え、リリー・フランキー、原日出子、安部賢一、杉野希妃、大塚まさじ、高良健吾ら実力派俳優が集結した。