JR東日本の新型車両E131系が21日、電気機関車EF64形に牽引され、高崎線を大宮方面へ輸送された。E131系は房総・鹿島エリアの新型車両として投入され、2021年春頃の営業運転開始を予定している。
この日は計4両(2両編成×2編成)のE131系がEF64形1030号機に牽引され、大宮方面へ。ステンレス製の拡幅車体を採用しており、房総・鹿島エリアで現在活躍中の209系より車体幅が広くなっている。車体前面は黒を基調としつつ、窓下に配した黄色と明るい青色の水玉模様が特徴的なデザインに。黄色は「内陸を彩る菜の花の色」、明るい青色は「優雅で生命感のある房総の海」をイメージしたという。車体側面の上部と窓下にも2色の帯が配置された。
E131系の車内はセミクロスシートで、1人あたりの座席幅を460mm(既存の209系は450mm)に拡大したという。一部のドア上部に案内表示画面(17インチ)を設置して情報提供を充実させ、フリースペースや車いす対応大型洋式トイレなどバリアフリー化も推進。ワンマン運転に対応した機器を搭載し、車内防犯カメラ等でセキュリティ向上を図る。モニタリング技術の活用により、安全性・安定性の向上も実現するとのこと。
E131系は計24両(2両編成×12編成)を新造予定。内房線木更津~安房鴨川間、外房線上総一ノ宮~安房鴨川間、鹿島線を含む佐原~鹿島神宮間に投入される。