林遣都が1人3役を演じて話題となったフジテレビ系スペシャルドラマ『世界は3で出来ている』(6月11日放送)が、6月度のギャラクシー賞月間賞を受賞した。
3密を避けるため、リモートによる打ち合わせと最小限のスタッフ・出演者で撮影を行い、“ソーシャルディスタンスドラマ”と銘打った同作。同賞では「ソーシャルディスタンスドラマと銘打っているが、いい脚本、いい演出、いい俳優で普通にいいドラマを見た実感。三つ子それぞれの“思ってもみなかった3カ月”は、コロナ禍を生きる人々への応援に満ちている。三つ子を端正に演じ分けた林遣都の力量も光る」と講評した。
演出・プロデュースを手がけたフジテレビの中江功氏は、今回の受賞に「正直、驚きました。まさか、23時台に30分ほどで挑戦したドラマが受賞するとは思ってもいなかったので、評価をいただいたことに感謝しています。新作のドラマが自粛のため少なかったので頂いたと思っています。今年のはじめに長編の『教場』で受賞させていただき、今回はこのような挑戦的な短編『世界は3で出来ている』で頂けたことは、今後のドラマを一緒に作っていくスタッフの励みになります。胸を痛めるようなニュースも少なからずある昨今ですが、これからも見ている方の気持ちに届くような作品作りを心がけてまいります。ありがとうございました」とコメントしている。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。6月度はほかにも、『ドラマスペシャル「スイッチ」』(6月21日放送、テレビ朝日)、『魔改造の夜「トースター高跳び」「ワンちゃん25m走」』(6月19日・26日放送、NHK)、『ETV特集「すべての子どもに学ぶ場を~ある中学校と外国人生徒の歳月~」』(6月27日放送、NHK)が受賞している。