iPhoneが普及し始めたころのアプリといえば、無料か有料のどちらかひとつ、とりあえず試してほしいアプリ開発者は無料の試用版と有料の無制限版の2種類を用意することが一般的でした。その後Appleは「アプリ内課金(In-App Purchase)」のしくみを整備し、起動したアプリから支払いできるようになりました。
アプリ内課金が一般化した現在、支払いのきっかけはさまざまです。無料アプリを利用して気に入ったから機能制限を解除するために支払う、追加の機能/コンテンツが必要なので支払う、アプリ内で通用するコインがほしいから支払う、といった経験を持つiPhoneユーザは多いはずです。
しかし、自分はともかく家族の、特に子どものアプリ内課金となると「便利」のひとことで済ませるわけにはいきません。無償のアプリを自由にダウンロードすることは許せても、お金を好き放題にはさせない、保護者ならばそう考えるのではないでしょうか。
そんなときは、子どもの「コンテンツとプライバシーの制限」を見直しましょう。iCloudのファミリー共有に登録されたアカウントが前提になりますが、子どものiPhoneに触れることなく、App内課金の利用を制限できます。
手順はかんたん。「設定」→「スクリーンタイム」の順に画面を開き、ファミリー欄に表示されている子どものアカウントをタップしましょう。現れた画面で「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップ、その次の画面で「App内課金」をタップし「許可しない」に設定を変更しましょう。これで、アプリ内からの支払いは一切できなくなります。