歌舞伎俳優の片岡愛之助が、16日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~11:00)にゲスト出演し、2013年放送の日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)で演じたオネエ口調の金融庁検査局主任検査官・黒崎駿一について言及した。

片岡愛之助

黒崎役に抜擢された経緯について、愛之助は「ジャイさんという今の福澤(克雄)監督から直接『連ドラを撮りたいんだけど出てくれるかな?』とお電話があり、『いつぐらいですか?』と聞いたら、『再来月です』と言われて、再来月、歌舞伎入っていまして、『ちょっと無理かもしれませんね』と言ったら、『何とかならない?』って言われて」と振り返った。

その後、「(歌舞伎の公演を)ぬって出られる」と気づいた愛之助は、福澤氏のもとを訪問。「『どんな役ですか?』と聞いたら、ジャイさんは『いや…それが…』となかなかおっしゃってくださらないんです(笑)。『言ってくださらないと僕、受けられないですね』と言ったら、『オネエなんですけど』と言われたので、『それはもうないです』と言ったんですけど」と述懐した。

オファーを1度断った理由について、愛之助は「歌舞伎役者がするって微妙じゃないですか。女形も演じるので」と語り、「『やってもらわないと、このドラマはスタートできないんですよ』とおっしゃったので、とりあえず原作を読ませていただいた」と回顧した。

その後、原作を気に入り、自身の役柄が東京編しか登場しないことを知った愛之助は、「連ドラの半分なので、(公演を)ぬいながら出られるかなと思って引き受けたんですよね。でも、そこから『せっかく出てくださるなら、大阪編も』ということで、結局、全編出ることになったんです」と説明した。

そして、愛之助は黒崎のキャラクターを「監督と話し合いながら作り上げていった」としたうえで、「だんだん僕も楽しくなってきちゃって。『そうじゃないわよー!』って。『カット!』って言うので、あれ、ここカットかなと思ったら、ジャイさんが出てきて『ちょっとやり過ぎだからちょっと抑えましょう』ということがあったり(笑)。そんなこんなで監督と一緒に作り上げていった黒崎駿一ですね」と話した。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。