OPPOは7月15日、グローバル配信したオンライン発表会「OPPO Flash Charging Global Launch」にて、4,000mAhのバッテリーを20分でフル充電できる「125W急速充電」技術などを発表した。今後、スマートフォンをはじめ、パソコン、カメラなどの電化製品にも応用していきたい考えだ。

  • OPPOが充電技術に関するオンライン発表会「OPPO Flash Charging Global Launch」を開催

125W急速充電技術

発表の内容は、125W急速充電技術、65W AirVOOC対応の無線急速充電、そして超小型の「50WミニSuperVOOC充電器」と「110Wミニ急速充電器」。OPPOでは、これらの充電技術と充電器によって、機器を急速充電してから外出するスタイルがスタンダードになるとしている。

125W急速充電技術はダイレクト充電技術を利用したもので、4,000mAhのバッテリーを最速で5分間に41％、20分間で完全に充電できるというもの。従来のSuperVOOCおよびVOOC急速充電プロトコルと互換性を持っており、また65W PD（USB Power Delivery）や125W PPS（Programmable Power Supply）などのプロトコルもサポートしている。

  • 125W急速充電技術

SuperVOOCの技術設計から進化した125W急速充電は、ハードウェアアーキテクチャの総合的なアップグレードを経て誕生。最大で20V 6.25Aの充電をサポートし、充電器のサイズを抑えながら、充電時間の効果的な短縮を実現した。

もちろん安全性にも配慮されている。充電中はステータスをきちんと監視し、10個の温度センサーでシステム内の安全保護を強化。また、充電プラットフォームとして、ヒューズ過電圧保護対策、Type-C to Type-Cケーブル、128bit高強度暗号化アルゴリズムによる安全性の強化も図られた。

65W AirVOOC無線急速充電

65W AirVOOC無線急速充電は、4,000mAhバッテリーを最速30分間でフル充電できるワイヤレス急速充電技術。OPPO開発による分離型充電ポンプ技術と並列デュアルコイル設計によって、無線充電の効率がさらに向上した。

  • 65W AirVOOC無線急速充電。多くの有線充電よりも高速なワイヤレス充電技術となっている

さまざまな周波数の干渉を抑えたことで、無線充電の幅広い適用が可能になった。この技術は、異物検出機能に加えて5倍の安全保護対策を備えているという。また、Qi標準との互換性を持っている。

  • 65W AirVOOC無線急速充電の製品イメージ。充電器の底部に半導体クーラーを装備、充電後にハンドセットが熱くならないよう配慮されている

50WミニSuperVOOC充電器

50WミニSuperVOOC充電器は、名刺入れサイズの小型充電器。厚さは10.5mmしかなく、OPPOは世界最小最薄とアピールしている。VOOCプロトコルと互換性を持ち、27W PDや50W PPSなどのプロトコルにも対応。スマートフォンやモバイルノートパソコンなど、さまざまなデバイスの充電に利用できる。

  • 仕事や出張、旅行で持ち運びやすいサイズ感の50WミニSuperVOOC充電器

110Wミニ急速充電器

110Wミニ急速充電器は、上記の50WミニSuperVOOC充電器がベースになっている。高効率の電力変換と温度上昇制御を実現しており、ラミネート構造とコンパクト構造を組み合わせることで、一般的な18W充電器のサイズに匹敵する35.76立方センチメートルという小型化を達成した。

  • 超小型の110Wミニ急速充電器

OPPOは2020年6月の時点で、急速充電に関する2,800件以上の特許を世界中で申請。VOOC急速充電技術を搭載した30機種を上回るOPPO製スマートフォンは、世界で1億5,700万人以上のユーザーがいる。

OPPOは「インテリジェント接続の時代を迎え、携帯機器の急速充電技術に対する需要は高まっています。OPPOは、VOOC急速充電プラットフォームの向上とアップグレード、および世界中のユーザーのあらゆる利用シーンに適した業界をけん引する技術の開発を今後も継続します」としている。