米Appleは7月15日 (現地時間)、iOS 13のアップデート「iOS 13.6」の提供を開始した。6月に開発者カンファレンスWWDC20で紹介した車のデジタルキー機能をサポート、「ヘルスケア」アプリに「症状」という新項目が加わる。
デジタルキー機能は、NFC機能を用いてiPhoneを自動車のキーとして使えるようにする。対応車両において、ロック解除と施錠、エンジンの始動などが可能。車を共有することも従来の鍵より便利になる。所有者が固有のプロファイルを使って共有キーを作成し、その際にフルアクセスを許可したり、運転を制限することが可能。iMessageを使って簡単にデジタルキーを共有できる。iPhoneのバッテリーがなくなったとしても、それから最大5時間はデジタルキーとしてロック解除やエンジンを始動できる予備電力が維持される。
ヘルスケアの「症状」には、発熱、悪寒、のどの痛み、咳、めまい、睡眠の変化といった様々な症状を記録しておく。データは、サードパーティ製を含む他のアプリとの共有が可能。
日本ではまだ利用できるようになっていないが、北米や英国、オーストラリアなどで提供している「Apple News」アプリでオーディオ機能が利用できるようになる。
15日から米国において、サブスクリプションサービス「Apple News+」でオーディオストーリーの提供を開始した。News+でコンテンツを提供している雑誌や新聞の記事やレポートから作成したオーディオ版ストーリーだ。プロのボイスアクターがナレーションし、週に約20ストーリーを提供していく計画だ。また、Apple Newsの編集チームによる「Apple News Today」というポッドキャスト番組を提供する。Shumita Basu氏とDuarte Geraldino氏がホストを務め、月曜から金曜日にApple Newsからのストーリーを紹介する。同番組は「Apple Podcasts」アプリ、そして米国では「News」アプリでも再生できる。
「設定」アプリのソフトウェア・アップデートのカスタマイズの幅が広がった。iOSアップデートがリリースされた際に、Wi-Fi接続時にアップデートファイルを自動ダウンロードしておくように設定できる。いくつかのバグ修正を含み、日本語のハードウェアキーボードが誤って英語 (US)キーボードとしてマッピングされることがある問題、iCloud Driveからのデータの同期中にアプリが応答しなくなることがある問題などが修正される。