2020年7月14日、統一QR「JPQR」普及事業の広報大使任命式が行われました。広報大使には2019年から引き続いて、人気芸人の「銀シャリ」が就任。CMも披露されました。

  • フォトセッションに応じる総務省 官房総括審議官 秋本芳徳氏、銀シャリの鰻和弘さんと橋本直さん(左から)

「JPQR」今年度で10万店舗への導入を目指す

「JPQR」とは、QRコードを使ったキャッシュレス決済の統一規格。1つのQRコードを提示することで参加する18社(2020年7月15日時点)の決済サービスが利用できるので、利用者もお店側もわかりやすいのがメリットです。

総務省と経済産業省が普及事業を行い、4県での実証実験を経て、2020年6月22日より全国の店舗からの申し込みが始まりました。目標は今年度に10万店舗への導入。今後、「JPQR」を盛り上げていくため、2019年の夏に引き続き、今回も「銀シャリ」に広報大使を任命。総務省の官房総括審議官である秋本芳徳氏の挨拶で任命式が始まりました。

  • 総務省 官房総括審議官 秋本芳徳氏

「JPQRは1つのQRコードでキャッシュレス決済を済ませたいという利用者とお店側の声に耳を傾けた規格です。1つの規格を多くの人に使ってもらうことで、簡単に迷いなく使えて、多くの利益を得てもらうのが狙い。9月からは総務省のマイナポイント事業もスタートします。JPQRのお店はもれなくマイナポイントが使える、もらえるお店になります」と、秋本氏は便利さとお得さをアピール。

  • JPQRの広報大使に銀シャリを任命

広報大使は再び「銀シャリ」、壇上で買い物も

広報大使に任命された「銀シャリ」の橋本直さんは、「(お笑い)第7世代が大躍進する中、再び第6.5世代の僕たちを選んで頂き、非常に感謝です」とその喜びを率直にコメント。肩にかけているたすきの幅が広いことから、「たすき史上、一番大きいたすきで、意気込みを感じます」と場を盛り上げました。

  • 任命式後に意気込みを語る銀シャリ(左・鰻和弘さん、右・橋本直さん)

銀シャリのふたりはJPQRでの買い物についてもデモンストレーション。「QRコードを読み取って金額を入力して決済と、2回操作するだけで支払えるのでめちゃめちゃ便利」と鰻さん。橋本さんは「リンスインシャンプーを使うタイプなので、ボディソープも入っている感じのオールインワンさが便利。QRコードが1つだけで済むのがスマートです」と、その手軽さをアピールしました。

  • JPQRのQRコードを読み取って、実際に買い物する鰻さん

申込数はまだ900件。地域ごとの説明会を推進

JPQRの現在の申し込み店舗数は約900件。その数を目標に近づけるために、7月20日頃からは市区町村や商工団体の方々による、各地域での説明会なども実施。オンラインでも説明会を予定しており、その数は300超にも及ぶそう。総務省では、「JPQRとマイナポイントの説明、WEB申し込みのサポートなども、きめ細やかに行っていく」とのことでした。

JPQRの申し込みを行った店舗には、各決済サービスの審査後、約1カ月程度でスターターキットが届けられます。早ければ7~8月頃には都内の店舗でもJPQRでの決済が利用できるようになるかもしれません。

  • 店舗に配置されるJPQRのスタンド。右のスターターキットで届き、利用するサービスのシールを貼って利用する

今回、JPQRの広報大使に任命された銀シャリのCMもお披露目。そのCMは総務省のJPQRサイトの「銀シャリ」特設ページでチェックできます。銀シャリは広報大使に任命された抱負として、「今後は“読み取る”みたいなボケをコントに入れていきたいですね」と語りました。果たしてその言葉が本当に実行されるのか? 今後の広報大使としての活躍にも注目です。

  • 「オフィスグリコ」の決済にも、現在、霞ヶ関限定でJPQRを導入中