iPhoneのディスプレイの色合いがなにかおかしい、普段の印象と違う、そう感じたことはありませんか? いちども感じたことがないとしたら、ディスプレイをよく見ていないか、iPhone 8以前のモデルを利用しているかのどちらかではないでしょうか。

色合いに違和感を覚えるのは、「True Tone(トゥルートーン)」が原因と考えられます。iPhone 8以降のモデルに内蔵されている環境光センサーにより周囲の明るさをチェック、ディスプレイの色合いと明るさを自動調整する機能ですが、その働きかたと調整の程度によっては違和感があるかもしれません。

True Tone有効時のディスプレイの色調は、照明が電球など暖色系のときには黄色がかった色に、蛍光灯など寒色系のときは青みがかった色になります。環境光センサーが光を検出してから色が調整されるまでには、ごくわずかですがタイムラグがあるため、ディスプレイの色合いがみるみる変化する様子を観察できるはずです。

そしてもうひとつ、iPhoneのディスプレイが黄色っぽく見える理由として「Night Shift(ナイトシフト)」が挙げられます。iOS 9.3のとき導入された機能で、ディスプレイの色合いを目に優しい暖色系に切り替え、いわゆるブルーライトを軽減することで目の疲れを和らげる働きがあります。

Night Shiftは環境光センサーではなく時刻をきっかけに動作し、指定した時間、または日の出・日の入りのタイミングで自動的にON/OFFされるよう設定できます。ディスプレイが黄色がかった色合いになることは、電球など暖色系のときに動作するTrue Toneとよく似ていますが、実際に色合いを切り替えるタイミングがiPhone任せになるTrue Toneに対し、Night Shiftでは任意のタイミングで実行できるところが異なります。

  • iPhoneの画面が黄色っぽく見える理由は2つある!?

    True ToneとNight Shiftはどう違う?