キングジムは、文房具の温かさと手書きの良さを追求したデジタルノート「フリーノ(FRN10)」を、7月31日より発売する。初年度販売目標数量は5,000台。価格はオープン。

  • デジタルノート「フリーノ」

    デジタルノート「フリーノ(FRN10)」

「フリーノ」は、どこに書いたかわからなくなり参照できないなど、“紙のノート”の不満を解決するために生まれたデジタルノート。同製品は一般発売に先駆け、2019年12月より約3カ月間クラウドファンディングを実施し、目標金額の10倍以上にあたる約6,000万円の支援を集めることに成功している。

本体には手書きのノート機能のほか、PDFの閲覧・書き込みができるドキュメント機能、ノートとの紐づけも可能なカレンダー機能を備え、最大約8万7,000ページ分が保存可能。画面にはE Ink社の電子ペーパーディスプレイを採用。明るさと色味を調整できるフロントライトを搭載しており、暗い場所でも使用できる。

ノートの罫線は横罫、TO DOリスト、方眼、デイリーなど、計12種類のフォーマットから選択可能で、既存のフォーマット以外に4種類を自由に追加できる。

  • ノートの罫線の種類

    ノートの罫線の種類

また、ワコム製のデジタイザとデジタルペンを採用したことで、4,096段階の筆圧検知に対応しており、まるで紙に書くようなスムーズな書き心地を実現したという。デジタルペンは電池交換や充電は不要で、ペンの上部には消しゴム機能がついている。

保存したデータはUSBケーブルやmicroSDカードでPCに取り込めるほか、無線LAN経由でオンラインストレージサービス「Dropbox」とデータ連携させることも可能。本体カラーは文房具らしさを表現するため、ナチュラルなマットベージュを採用した。別売の専用カバーは、フリーノ本体を卓上カレンダーのように立たせる機能を持つほか、素材にクラフトペーパーを採用しており、使い込むほど表情の変わる経年変化を楽しめるものとなっている。

  • 別売のカバーを使うと、フリーノを卓上カレンダーとして使うこともできる

    別売のカバーを使うと、フリーノを卓上カレンダーとして使うこともできる

同製品の外形寸法は約132(W)×175(H)×10(D)mm(突起部を除く)、重さは約240g(デジタルペン含む)、画面は6.8インチ(103.68×138.24mm)の電子ペーパーディスプレイ(16階調グレーススケール)、タッチパネルは電磁誘導方式+静電容量方式。使用時間は、ノートの記入を1日15分間、PDFの閲覧を1日60分間とした場合、約10日間(フロントライト、Wi-Fiオフの条件下)。充電時間は約140分。

本体メモリは32GB(※システム領域含む)、インターフェースはUSB2.0(Type-C)、無線LANはIEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)、対応記録メディアはmicroSDカード(最大容量2GB)、microSDHCカード(最大容量32GB)、保存形式は.note/.pdf/.png/の3種類。対応OSはWindows10(32/64bit版)日本語版 最新バージョン、macOS 10.15以降(※macOSでのファイル閲覧には、Android File Transferのインストールが必要)。