エクスペディア・ジャパンは7月9日、「有給休暇・国際比較調査2019」の結果を発表した。調査は2019年10月22日~11月15日、世界19カ国の1万1,217名を対象にインターネットで行われた。

  • 世界19カ国の有給休暇取得状況2019

    世界19カ国の有給休暇取得状況2019

世界19ヶ国(日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾)における2019年の有給休暇取得状況を調査した結果、日本は、取得日数10日、取得率50%と、いずれも世界19ヶ国中、最下位を記録。特に取得率に関しては、下から2位となったマレーシアやオーストラリア(ともに70%)との差が大きく、日本の有休取得率はまだまだ低いことが分かった。

また、上司が有給休暇を取得することに協力的であるかを問う設問でも、「協力的」と回答した日本人は53%と最下位に。最も高い割合を示したメキシコは84%だった。

日本人が有休を取得しない理由については、「緊急時のために取っておく」が最も多く、次いで「人手不足」、「仕事する気がないと思われたくない」となった。

  • 休暇の取り方として「短い休暇を複数回」と回答した人の割合

    休暇の取り方として「短い休暇を複数回」と回答した人の割合

続いて、休暇の取り方として「短い休暇を複数回」と回答した人の割合をみると、日本人は世界で一番「複数回の短い休暇」を取得する人の割合が高いことが判明。また、休暇を取るうえで理想的なスパンを聞いたところ、日本人の半数以上が「毎月」取りたいと回答。その割合もまた世界で最も高く、日本人は長期休暇よりも、短い休暇を頻繁に取得する傾向にあることが伺えた。

  • 「ステイケーション」に関する調査

    「ステイケーション」に関する調査

今回の調査では、自宅近郊の宿泊施設に滞在(Stay)して、気軽に楽しむ休暇(Vacation)「ステイケーション」についても調査を実施している。

同社によれば、「短い休暇を複数回」取得する割合が高い日本人には、ステイケーションがぴったりな旅のスタイルだという。

同社が2019年3月9日~11日、10年以内に旅行をしたことがある20代~50代の男女400名を対象に実施したステイケーションの認知度調査によれば、日本での知名度はわずか8%。また、その意味を説明したうえで「ステイケーションをしたことがありますか?」と質問したところ、実際に行ったことがある人は16%という結果に。世界では広く知られているステイケーションだが、日本ではまだ浸透していないことがわかった。