3月にCBCを退社したフリーアナウンサーの石井亮次が、フジテレビのバラエティ特番『サンドと石井と知りすぎた芸人たちの会!』(8月1日13:30~15:25 ※関東ローカル)で、他局バラエティで初の司会を担当する。

  • (左から)伊達みきお、石井亮次、富澤たけし=フジテレビ提供

この番組は“あるジャンルを知りすぎている”新世代の芸人たちがMCのサンドウィッチマン、石井に独自の最新情報や新たな角度からの見解などをプレゼンしていくもの。スタジオのプレゼンターには「オンラインで世界一周した男」「年間100日“やよい軒”に通う男」「SNSの広告収入で世界一に輝いた男」「年間1,000km路線バスに乗る男」「100匹以上の猫と触れあってきた女」など、バラエティに富んだ知りすぎている芸人たちが登場する。

初めての他局収録にかなり緊張している様子の石井は、何度も台本を確認し、慎重に収録に臨んだ。収録後に取材に応じた石井は「大阪出身、愛知の放送局で20年働いていて、東京の“と”の字も知らないですから。東京駅に来るだけで足が震えるのに、こんなフジテレビで多くのスタッフの方に囲まれて、本当にドキドキでした。フリーってこういうことなのかと実感しました」と感想をコメント。

サンドウィッチマンとの共演に関しては「めちゃくちゃ緊張している中、お2人が温かな空気にしてくださっていたので、ありがたかった」と語り、サンドウィッチマンは石井が緊張しているように見えなかったようで「存在感がすごかったですね。頼もしかったです」と石井のMCを絶賛した。

3人のコメントは、以下のとおり。

――収録を終えて、いかがでしょうか?

伊達みきお:石井さんがフリーになって初の他局での収録ということで、始まる前にすごく緊張していて、“何でだろう”って思いました(笑)。やっぱり存在感がすごかったですね。頼もしかったです。

石井:サンドウィッチマンのお2人が優しいお2人だったので、それに乗っかって、やらせてもらいました。フリーになって初めての他局の番組なのですが、実は2012年の7月、ちょうど8年前に(中居正広MCの)『うもれびと』という番組に出させてもらったことがあって、世間で埋もれている人を紹介するという番組だったのですが、その番組に出演したことがきっかけで『ゴゴスマ』をやることになって、それで気がついたら関東にも(『ゴゴスマ』が)流れることになって、そしてフリーになって8年でここに帰ってこられたということで勝手に感慨深い思いでいっぱいです

伊達:すごい。また“8”というのがフジテレビの。

石井:そうなんですよ。8年ぶりに8チャンネルに帰ってこられました。さらに『うもれびと』も今回のこの番組も当時ディレクターだった木月(洋介)さんがプロデューサーをされているということで、縁が縁をつないで、大変なことになっていますよ。

伊達:そして、ぼく今日、結婚記念日なんです。でも8年じゃなくて11年目ですけど(笑)

――フリーになって、他局での収録を終えてこれまでと違う習慣などはありましたか?

石井:(これまでは)楽屋もないですし、水も自分で買っていました。ですが、今日の収録では楽屋にお弁当やお水が置いてあって、そんなところから違うなと思いました。普段は生放送をずっとやっていて、こういう収録番組というのをやったことがなかったので、本当に手探りでやらせていただいたという感じです。

――こういう芸人さんとのバラエティ番組は初めてだったと思いますが、緊張されましたか?

石井:(この仕事を)20年やっていますが、めちゃくちゃ緊張しましたよ。最初は大変でしたね。最後までずっと緊張しっぱなしでしたね。

――バラエティ番組のMCの先輩としてサンドウィッチマンのお2人からみて石井アナのMCはいかがでしたか?

伊達:はっちゃけている部分もあったし、始まったら緊張感は特になかったですよね。いつもの石井さんという感じでした。

富澤たけし:僕ら本当に台本がなかったので、全部お任せでやっていました。全然緊張しているようには見えなかったですね。

石井お2人が作る空気だと思います。(スタジオに来ていた)若手の方々もめちゃくちゃ緊張するお2人だと思うんですよね。そして、僕もめちゃくちゃ緊張している中、お2人が温かな空気にしてくださっていたので、ありがたかったなと思います。

――実際、フリーになって変わったことはありますか?

石井:当然、フジテレビとかで仕事ができるようになったということはありますが、名古屋のCBCに毎日通っているのですが、4月1日から車で行けるようになりました。地下の駐車場に車を止められるようになりました。これまでは社員だったので、止められなかったんですよ。なので、そのために中古の軽自動車を買いまして、それで毎日通っております。

伊達:軽自動車? 本当ですか、それ?

石井はい。これはもう好感度を気にしての車選びです(笑)。初日、雨が降っていたんですね。なので、ワイパーを動かしていたら片方のワイパーが止まりまして、“シカイ”不良じゃないかと思いました(笑)

――今回は特番での収録ですが、今後レギュラー化などの手応えはありましたか?

伊達:若手の芸人のみんなが“この番組に出たいな”と思ってくれれば、そういう道もあるのかなと思います。今はあまりネタ番組とかも多くないので、そういう意味では世に出るためにいろいろな知識を身につけている芸人もすごく多いので、そういう芸人にスポットを当てる番組として成立するのであれば、面白いかもしれないですね。

富澤:手応えしかないですね(笑)

――石井さんは初の冠番組ですが。

石井:番組でも言いましたが、(サンドウィッチマンと『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』でMCを務める)芦田愛菜ちゃんになりたいと思っています(笑)。第2の愛菜ちゃんになれればうれしいですね。第2回があればぜひやりたいですね。この番組のために何か勉強するくらいの芸人さんが出たらうれしいですね。

――石井さんの夢は『NHK紅白歌合戦』の司会と聞きましたが、今日でまた一歩近づきましたか?

石井:あれは夢は大きい方がいい、そして、いろんな人に言った方がいいと古館(伊知郎)さんに言われて、それで言ってしまいました(笑)。どうですかね。一歩前進しましたかね。

伊達:前進したんじゃないですか。あとは僕らがやっているNHKの番組にゲストできてもらえれば、(NHKとの)つながりができますから。

――サンドウィッチマンから石井さんに何かアドバイスはありますか?

伊達:将来の古館さん、小倉さん、みのもんたさんみたいなのが見えましたね。だからフリーになって最初に僕ら一緒に番組やらせてもらったので、ついていきたいと思います。

富澤:紅白の司会を目指すんであれば、お台場(フジテレビ)から汐留(日本テレビ)と近づいていってほしいと思います。

石井:お2人とご一緒できるということがあり得ないことなので、ありがたいことでしたね。今日という日を忘れないですね。8年前の『うもれびと』の収録の後に芝浦で飲んだビールが一番おいしかったんですね。でも今日、このあと飲むビールがそれを上回るんじゃないかと思っています。今日は夢見心地だったので、これを夢で終わらせないように頑張っていきたいなと思っています。

――今後フリーでやってみたいことはありますか?

石井:何でもやってみたいです。ラジオやロケ収録など、今までやってないことはすべてやってみたいです。

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