お笑いコンビのコウテイが12日、ABCテレビで生放送された『第41回ABCお笑いグランプリ』で第41回チャンピオンに輝いた。
今大会は全国から480組がエントリー。決勝では一次選考、最終予選の56組から勝ち上がった12組が争った。
決勝戦は、ファーストステージとファイナルステージの2ネタ方式を採用。オズワルド、コウテイ、フタリシズカがファイナルステージ進出を決めた。審査員の投票により、ファイナルステージの結果は、コウテイが666点、オズワルドが654点、フタリシズカが635点で、コウテイが第41代チャンピオンに輝いた。コウテイには、トロフィーと優勝賞金100万円、副賞としてタイヤが贈られた。
下田真生は「マジ気持ちいい。ほんまにうれしかったです。まず家族の顔がよぎって、次に兄弟たちがよぎって。はよ報告したいなと思いましたね」と喜びを爆発させ、九条ジョーは「チョー気持ちいい。相方と300回以上は喧嘩して、『解散しようや』と何十回も何百回も話し合って。でも、ほかの人とコンビ組んで舞台で一切ウケなくて、こいつとじゃないとダメというのが、やっとこの場で証明できたのがうれしいですね。時間はかかったんですけど、下田と組んで良かったなと。ほんとに賞が取れて良かったです」としみじみ。
賞金100万円の使い道については、下田が「オールギャンブル! 競馬、パチンコにぶち込みます」と宣言すると、九条は「いいんちゃう。ザ・芸人という感じがするんで」とリアクション。
そして九条は「僕は2年前にアゴの手術をしたんですが、アキナの山名さんとミキの亜生さんにお金を貸していただいたんです。その手術きっかけで仕事が増えていって。そのお金をすぐお返しして、あと僕はお母さん1人の片親でずっと迷惑かけてきたので、ちょっとでも振り込めたらなと思います」と涙声になりつつ、「本当は庭にメリーゴーランドを…」とボケた。
また、九条が「いろんな先輩方が『絶対、面白いから』とおっしゃってくださったので、それだけを糧にがんばってこれました。だから先輩方に結果として返せたので、感謝は伝えたいですね。また、これからも毎日、劇場で夜中まで面白いことを書き続けていきたい」と言うと、下田も「去年、エンペラーが優勝したときも、悔しかったし。みんなそうやと思うんで、賞を取って一安心とかいえないですね。そして、よっしゃ、また次走り出そうと」と気を引き締めた。
今年の『M-1グランプリ』については、「賞を取る前から、ミルクボーイさんとか、霜降り明星さんが漫才劇場で、ネタをかけてかけてドンドン面白くなっていくのをはたでずっと見てきたので、それぐらい努力しないといけない賞だと思ってます。だから、もっとこれからも2人が面白いと思うものだけで行きたいと思います」と九条。
下田も「今年は全部捨てて、ABCお笑いグランプリだけに焦点を絞ってやってきたので、次はM-1やキングオブコントと1個の目標を立てて、まっすぐの道を走りきれたらいいなと思います」と力強く語った。
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