2020年7月1日から事前申し込み受付が始まった「マイナポイント」事業。マイナンバーカードを取得し、対象のキャッシュレス決済サービスを登録、利用することで、一律25%、上限5,000円相当のポイントがもらえるというものです。

マイナポイントの申し込み受付にあわせて、上限以上に得できる、キャッシュレス決済サービス独自のキャンペーンも多く出てきました。今回は、どの決済サービスを選ぶとお得なのかについて紹介していきます。

  • マイナポイントの申し込みはスマホアプリ経由が便利

キャッシュレス決済独自の特典が続々

「マイナポイント」事業の対象となるキャッシュレス決済サービスは、113社118サービス(2020年7月1日時点)あります。その内訳はICカード(電子マネー)・プリペイドカード決済が63サービス、デビットカード決済が3サービス、QRコード決済が17サービス、クレジットカード決済が35サービス。

基本、どのサービスを登録しても、一律25%、上限5,000円相当のポイント付与になるのですが、中にはキャンペーンでそれ以上、お得になるサービスもあります。全国的に利用できるサービスでは、以下の11サービスがあります(内1つは抽選)。

●WAON「WAON特典」 +最大2,000ポイント

事前にWAONに申し込み、期間中にチャージした額の10%、上限2,000円相当のポイントがもらえる。

  • 期間:2020年9月1日~2021年3月31日

  • 対象:すべてのWAONカード(提携WAONカード、クレジットカード一体型、キャッシュカード一体型、JMB WAONカード、モバイルWAON)。

  • キャンペーンURL:https://www.waon.net/mynapoint/

●メルペイ「キャンペーン」 +最大2,000ポイント+抽選

期間中にメルペイに申し込み、本人確認を完了した人が「メルカリ」で買い物すると、5%、上限1,000ポイントもらえる。

さらに2020年7月1日~8月31日にメルペイの申し込みを完了し、2020年7月15日~8月31日の期間中にメルペイにチャージした人には、チャージ金額の最大10%相当、上限1,000ポイントを付与。また2020年7月1日~8月31日にメルペイの申し込みを完了した人を対象に、抽選で合計約13万名に最大1,000万円(総額1億円)相当のポイントが当たる。

●ゆうちょPay「ゆうちょPayポイントプレゼントキャンペーン」 +最大2,000ポイント

期間中にゆうちょPayに申し込んだ人に1,500ポイントを付与。新規登録者の場合、2020年7月1日~8月31日に「ゆうちょPay」のアプリを新規でダウンロードし、口座登録まで完了したら+500ポイント。

●Suica「最大6,000ポイントがもらえるキャンペーン」 +1,000ポイント+抽選

期間中にJRE POINTに登録したSuicaを申し込むと、1,000ポイントをプレゼント。さらにJRE POINTに登録した「ビューカード」でSuicaにチャージすると、抽選で2,500名に2,000ポイントが当たる。

●au PAY「マイナポイントキャンペーン」 +最大1,000ポイント

マイナポイントとして付与されるポイントの20%、上限1,000円相当のau PAY残高を付与。

●nanaco「マイナポイントの申し込みでnanacoを選ぼう」 +500ポイント+抽選

期間中にnanacoに申し込むと500ポイントをプレゼント。さらに期間中に利用した金額の累計で3,000円を1口として自動抽選。総計2万名にnanacoポイントが当たる。

●FamiPay「マイナポイントFamiPayキャンペーン」 +500ポイント

期間中にFamiPayに申し込んだ先着10万人にFamiPayボーナス500円相当をプレゼント。

●d払い「マイナポイントd払い・dカード選択でもれなくdポイント500ポイントプレゼントキャンペーン」 +500ポイント

期間中にd払いまたはdカードに申し込むと500ポイントをプレゼント。

●J-Coin Pay「キャンペーン」 +500円

期間中にJ-Coin Payに申し込むと500円をプレゼント。

●PayPay「マイナポイントペイペイジャンボ」 +抽選

期間中にPayPayに登録した人を対象に抽選を実施。最大100万円相当のPayPayボーナスが10人に、5万円相当のPayPayボーナスが150人に、5,000円相当のPayPayボーナスが1,500人に、500円相当のPayPayボーナスが150,000人に当たる。

●LINE Pay「キャンペーン」 +特典クーポン

期間中にLINE Payに申し込んだ人に、申し込みの翌月から3か月間、月々の「マイランク」に応じた枚数に加えて、月々5枚の特典クーポンを追加で進呈。

お得度+利用しやすいサービスを選びたい

お得度の観点からいうと、キャンペーンで2,000ポイントも余分に得できるWAONやメルペイ、ゆうちょPayは見逃せません。ただ、マイナポイントは20,000円分のチャージや支払いで、5,000円相当が還元される事業。事業が実施される2020年9月~2021年3月までの最大7カ月間で25,000円分を利用することを考えると、自分が日常的に使うサービスを優先して選びたいところです。

マイナポイントの申し込みは7月1日から始まりましたが、PayPayには同日昼の時点で約30,000人の登録があったそうです。PayPayが実施しているのは抽選によるキャンペーン「マイナポイントペイペイジャンボ」ですが、“必ずもらえる”より“使いやすい”を選ぶ人も多いということでしょう。

  • 7月1日に「新しい取り組みに関する説明会」をオンラインで開催したPayPay。その説明会で「マイナポイントペイペイジャンボ」 を発表

マイナポイント付与の条件は、事前にチャージする「前払」が対象となっているサービスを選ぶと、自分がどれだけ支払ったかを把握しやすいと思います。先に20,000円をチャージしておいて5,000ポイントをもらい、後からじっくり使う、という手も使えます。

後からの支払い額が対象となる「購入」では、いくら支払っているのか都度計算しておかないと、期間中に2万円を支払えず、全額得できないかもしれません。

今回紹介したサービスの中で、ポイント付与の対象が「前払」のサービスは、WAON、Suica、nanaco、au PAY、FamiPayになります。また、PayPayとd払いはチャージと支払いの両方からどちらかを選択できるようになっているので、この2つはチャージの方を選ぶことをおすすめします。

なお、電子マネーの中ではSuicaのみ、チャージできる上限が20,000円までとなるので、すでに利用している人の場合は2回以上に分けてチャージする必要があります。WAONも通常はチャージの上限が20,000円までですが、50,000円に設定変更できるので、WAONを選択する人は、設定変更してみるのもいいかもしれません。

現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。