THE RAMPAGE from EXILEのボーカル・吉野北人が主演を務め、E-girlsの山口乃々華、女優の富田望生が二人一役でヒロインを演じた映画『私がモテてどうすんだ』が、現在公開されている。ぢゅん子作で第40回講談社漫画賞・少女部門を受賞、累計300万部突破で2016年にはテレビアニメ化もされた人気少女漫画を実写化した同作は、ヒロインがBL=Boys Loveを妄想するのが大好き! というオタク女子で、4人のイケメン(吉野北人、神尾楓珠、伊藤あさひ、奥野壮)がヒロインのために奮闘する姿が描かれるなど、異色の恋愛映画となっている。

今回は、ヒロイン・花依(山口/富田)の同級生でスポーツ系の爽やかイケメン・五十嵐祐輔役の神尾楓珠と、同じく花依の同級生でチャラい系イケメン・七島希役の伊藤あさひにインタビュー。互いの印象や作品の見どころなどについて話を聞いた。

  • 映画『私がモテてどうすんだ』に出演する神尾楓珠、伊藤あさひ (写真:マイナビニュース)

    左から神尾楓珠、伊藤あさひ 撮影:宮田浩史

■撮影中はずっと一緒だった

――今回宣伝担当の男性から、お二人が撮影中もすごく仲が良くて「推しです」と伺っています。

神尾:”推しカプ”ってやつだ!(笑)

伊藤:ありがとうございます!

神尾:本当に、すごく仲良くなりました。あさひには金髪のイメージがあって、「絶対に尖ってる! 絡みづらい人なんじゃないか」と思っていたら、初めて会った時は黒髪だったし、全然絡みづらくなかったです(笑)。めっちゃ人懐っこくて、全員のふところに入ってくる。

――神尾さんのふところにも入ったんですか?

伊藤:はい!

2人:(笑)

伊藤:僕は、楓珠君をテレビで見ていた時はクールな印象だったんですけど、喋ってみたらボケてくれるし、こっちもつっこまないといけないし(笑)。実は初めて会ったのはこの映画ではなく、イベントの現場だったんですけど、直感で「仲良くなれるな」とビビッときたんです。だから僕から行きました。

神尾:嗅覚が鋭いんだね。撮影終わりには、ごはんに行ったりカラオケに行ったりしていました。撮影場所が近くだったので、1回、僕の実家にも泊まりに来たよね。

伊藤:撮影期間中はずっと一緒だった。

――4人でもずっと和気藹々とされていたそうですね。吉野さんにはどういう印象でしたか?

神尾:みんな仲が良かったです。僕が『HiGH&LOW THE WORST』で北人君と共演経験があって、あさひは壮と面識があって、みんなつながっていたという感覚がありました。北ちゃんは天然で、掴めないよね。

伊藤:確かに! フワフワしてる。穏やかで話しやすかったです。

神尾:年上なんだけど、年上っぽくない。ハイローの現場で1番喋っていたのが北ちゃんなので、何も変わってなかったです。

――それでは、奥野さんは?

伊藤:同じ時期に僕が『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』、壮が『仮面ライダージオウ』に出演していたのでもともと知っていたんですけど、「いつか共演できる機会があればいいね」と言っていたら、すぐ実現したので嬉しかったです。

神尾:熱心で、真面目だと思う!

伊藤:1番年下なんですけど、1番ちゃんとしてますね。

神尾:1番正論をいうタイプ! 自分の考えを持っているので、年下だけど、しっかりしているなと思っていました。

■「オタク」へのハードルが上がった作品

――今回は普通の恋愛映画と違う面白さもある作品だと思いましたが、出演すると知った時はどのように思いましたか?

神尾:どれくらいの絡みがあるのか、気になりました。原作も読んで「どこまでやるんだろう……」と(笑)。でも、想定よりも全然大丈夫でした!

伊藤:シンプルに同世代の皆さんと、学園ものの作品ができることが嬉しかったです。その中でも一風変わった作品だったので、盛り上がれたらいいなと思いました。アニメ版も参考にさせていただきつつ演じました。

――実際に完成した作品を観ての感想もぜひ。

神尾:笑いどころが多かったです。最初のシーンはインパクトがありました。あさひと2人のシーンで、「こうやって始まるんだ……」って(笑)。

伊藤:ミュージカルだったもんね。作品の途中で「Get Wild」が流れる演出も画期的だなと思いました(笑)。

――お二人は王子衣装も着られていましたが、そこについてはどんな感想でしたか?

神尾:着た時はちょっとそわそわしましたけど、似合ってたよね。

伊藤:お互いに似合ってた(笑)。あのシーン、エキストラさんの数が1番多くて! 皆さんの目がすごく気になりました。

――今回ヒロインがオタク女子ですが、「オタク女子のこんなところが良いと思った!」という点も教えてください。

神尾:一つのことをそこまで突き詰められるというのは……。

2人:才能だよね。

神尾:妄想とかも、僕は全然できないので。想像力がないと妄想できないから、すごいなと思います。

――逆に、自分のオタク的な部分はありますか?

伊藤:楓珠君、自分ではあんまり思ってないかもしれないけど、音楽やアニメに関する知識、結構あると思う。

神尾:そうかもしれない。一つにどハマりするより、手広くという感じなんですけど。

伊藤:音楽とかアニメとか漫画とか、「これはみんな知らないだろうな」という話題を出しても、「知ってるよ」と言われるし、おすすめの作品も教えてくれる。

神尾:ステイホーム期間中、暇だろうなと思って、いろいろ送りました。

伊藤:「これ見て! あれ見て!」みたいな感じで、作品名だけ送られてくる(笑)。「わかりました、了解です!」って。僕はオタク要素、ないかもしれないです。カメラは好きで、撮影中にはミラーレス一眼を持ち歩いてたくさんオフショットを撮ったんですけど、この作品に携わってから、オタクへのハードルが高くなっちゃって。ちょっとだったら「オタク」とは名乗れないです(笑)。

神尾:それはわかる! ヒロインの花依ちゃんがオタクの鑑だもんね。

――それでは、最後に作品を楽しみにしている方にメッセージをいただければ。

神尾:4タイプ全然違うイケメンが出てくるので、「私は誰派」と言って盛り上がってくれればいいなと思います。僕は五十嵐派です! 自分が演じたからということじゃなくて、キャラクターとして、誠実だったから。

伊藤:それぞれの推しを見つけてほしいし、全員タイプが違うので「今回はこのキャラに注目して観よう」という楽しみ方もできると思います。僕の推しは……自分が演じた七島も好きですけど、萌えるのは六見ですね! 言動が面白い!

神尾:友達にいたら面白そう。

伊藤:歴史がすごく好きな六見が、お城を見ながら「これは穴太衆(あのうしゅう)の石垣で…」とうっとりしているところ、撮影で見ててすごく真似したくなりました(笑)。

■神尾楓珠
1999年1月21日生まれ、東京都出身。主な出演作は、テレビドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(19年)、『左ききのエレン』(19年/主演)、『鈍色の箱の中で』(20年)、 『いいね! 光源氏くん』(20年)、映画『HiGH&LOW THE WORST』(19年)、『転がるビー玉』『裏アカ』(20年)など。

■伊藤あさひ
2000年1月19日生まれ。18年『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で初主演。テレビドラマ『緊急取調室』『先に生まれただけの僕』(17年)、『高嶺と花』『俺のスカート、どこ行った?』『4分間のマリーゴールド』(19年)などに出演。