女優の橋本愛が、2021年に放送されるNHK大河ドラマ『青天を衝け』に出演することが10日、明らかになった。俳優の吉沢亮が演じる主人公・渋沢栄一の従妹で、のちに妻となる尾高千代を演じる。
大河ドラマ第60作となる本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一が主人公。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように高い志を持って未来を切り開き、約500の企業を育て約600の社会公共事業に関わった“日本資本主義の父”。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれている人物だ。
橋本が演じる尾高千代は、栄一よりひとつ年下で、栄一の従兄・渋沢喜作も交えた3人は幼なじみとして育つ。控えめで口数は少ないが、心の芯はめっぽう強い。栄一と結婚してからは、多忙な栄一に代わって渋沢家を守り、内助の功を発揮する。なお、喜作は高良健吾が演じる。
橋本は「実在した人を演じる時、一番に感じるのは生命の冒涜(ぼうとく)にならないように、という気持ちです。千代さんという女性がどんな風に戦い、何を大事にし、何を守ってきたかを、千代さんの魂と交信しながら、一年間演じ抜けたらと思います」とコメントしている。