チャットプラスは7月9日、全国の経営者(役員含む)を対象とした「新型コロナウイルスによる各業界への影響調査」の結果を発表した。調査期間は2020年6月8~15日、有効回答は1,084人。
影響が大きい業界、1位「IT・通信」
新型コロナウイルスの影響で閉店や倒産・失業に繋がったか聞くと、影響が小さかった業界トップ3は、「病院・製薬・調剤」(「いいえ」85.0%)、2位「広告・マスコミ・イベント・制作」(同84.4%)、3位「不動産・ゼネコン」(同83.3%)となった。
反対に影響を強く受けた業界トップ3は、1位「IT・通信(含むゲーム)」(「はい」37.6%)、2位「小売(含む店舗系、アパレル、百貨店、飲食、コンビニ)」(同25.7%)、3位「製造・メーカー」(同23.8%)。1位の「IT・通信」に関しては、「withコロナのサービスを扱っている事業者は伸びている反面、SI事業者やSES、小規模なフリーランス事業者などは打撃を受けているという、二極化が進んでいるのかもしれない」と分析している。
周囲で倒産・廃業の危機、または実際に倒産・廃業した企業や店舗があると答えた経営者は48.7%。コメントでは、観光業や飲食店を挙げる人が目立った。
補助金・給付金・助成金などの申請を行った経営者は59.9%。申請の種類については、「持続化給付金」が63.8%と最も多く、次いで「雇用調整助成金」が24.8%、「セーフティネット保証4号または5号」が18.9%となった。
新型コロナウイルスの影響を受けない、または逆に伸びていると思う業界は、1位「ソフトウェア」(37.9%)、2位「小売」(25.2%)、3位「官公庁・公社・団体」(22.0%)。オンラインを意識し、デジタルツールを上手く取り入れた業界が伸びると考える人が多かった。