お笑いコンビのサンドウィッチマンがMCを務めるテレビ朝日系バラエティ特番『ネタの間にお題をはさめ!ネタサンドSP』が、11日(23:15~24:05)に放送される。

  • 左から弘中綾香アナ、伊達みきお、富澤たけし=テレビ朝日提供

この特番は、同局のバラエティ番組『お願い!ランキング』(毎週月曜~木曜 24:50~)内で不定期放送されている、お笑い企画「ネタサンド!」初の単独スペシャル版。「ネタサンド!」は、MC・サンドウィッチマンが決めた“具(=漫才のお題ワードやコントの設定)”を、新進気鋭の芸人たちがネタに“サンド(=登場させて)”して披露していくというものだ。

今回は、「漫才ブロック」にEXIT、すゑひろがりず、ミルクボーイが、「コントブロック」に四千頭身、かが屋、ゾフィー、ハナコが登場。「漫才ブロック」では、サンドウィッチマン・富澤たけしが考えたボケワード3つ、伊達みきおが提案したツッコミワード2つをネタの間に“サンド”するよう発表される。富澤が指定したボケワードには、「難しかったですよ!」「どうネタに組み込むか苦労しました!」と抗議が続出する。

一方の「コントブロック」で指定した“具”は、あるシチュエーション。コントとしては定番ともいえる設定だが、伊達は「実は、意外とやりにくいはずなんだよね」と分析する。

収録を終えたサンドウィッチマンのコメントは以下の通り。

■サンドウィッチマン

――『お願い!ランキング』から飛び出し、単独スペシャルとして進化を遂げましたが、収録の感想は?

伊達:いや~、きょうはさらに面白かったですよ。さすが、スペシャル。これぞ決定版という感じでしたね。

富澤:賞金が出るので、出場者の目が真剣でした(笑)。彼らが本気で見せる漫才やコントは見ごたえがあると思います。でも、決定版と言いつつ、ネタを噛むヤツがいたり、飛ばすヤツがいたり…(笑)。

伊達:それだけ緊張感を持って、臨んでくれたんだよね!

――『ネタサンド!』の面白さとは?

伊達:指定されたフレーズを漫才の中に入れるのって、難しいんです。いま、ネタ合わせをがっちりできる状況でもないですから余計にそうだと思います。でも、他の出場者のネタを見て、「そういう作り方もあるんだ」と気づくこともたくさんあるはずですし、こういう企画をやると、芸人としては強くなれるんですよ。

富澤:確かにやるほうは「嫌だな~」って思う大変な企画だと思います(笑)。今回はどの出場者も“ベタ”な設定にしてこなかったのが、さすがでしたね。

伊達:きっと他の出場者が“ベタ”な設定をやると思ったんじゃないですか? その結果、みんなが“ベタ設定”を避けるという、それもまた面白い現象になりました。

――「漫才ブロック」出場者の感想を教えてください!

富澤:EXITの2人は忙しいのに、セリフ量の多い漫才を披露してくれて、かなりの“熱量”を感じました。ツッコミもかなり冴えてましたよ! すゑひろがりずはもともと、『ネタサンド!』の企画に合っているコンビ。どんな“具”も、狂言漫才という彼ら特有の世界に引き込めて、笑いを生み出せるんですよ。

伊達:ミルクボーイは2人の“対応力”のすごさがあらためて感じられました。「彼らだったら、こういう漫才を見たい」と思っているものの、さらに上を行く内容だったと思います。四千頭身は、ある意味、衝撃でしたよ。あるメンバーがいつにも増して…。これ以上は言いませんけどね(笑)。

富澤:どの組も、ツッコミワードの使い方が良かったです。「この展開で、こう持ってくるのか!」と感心しました。

――「コントブロック」出場者の感想もお聞かせください!

伊達:かが屋は彼らの持つ空気感が伝わる、さわやかなコントでしたね。ゾフィーはもともと面白いのは知っていました。

富澤:ゾフィーは事務所の後輩だからね。

伊達:ハナコは岡部(大)の演技力がどんどんすごいことになっている(笑)! 3人のバランスの妙が楽しいと思います。

――今後、『ネタサンド』でどんな企画をやってみたいですか?

伊達:いままでは、ワードや設定を“具”として提示してきましたが、道具とかセットとか、提示できるものってまだまだあるんじゃないかと思っています。まず出場者が柔軟じゃないと、この企画に対応できません。いろんな芸人さんにチャレンジしてほしいですね。

富澤:漫才師は漫才、コント師はコントってことにこだわらなくていいのかもしれないって、さっき話してたんですよ。「ネタを料理するお笑い番組」として、今後はもっと自由な発想で広げていきたいです。