Appleが米国で「Independent Repair Provider Program」を開始してから10カ月、同プログラムに参加する独立系リペア業者にiPhoneの修理を頼める場所が米国で700カ所以上に拡大している。米国での成功を受けて、同社はカナダと欧州でもプログラムの提供を開始した。
近くにApple直営店やApple正規サービスプロバイダー (AASP)がなかったり、またはiPhoneの保証期間が切れている場合、バッテリー交換のような簡単なiPhoneの修理を街のリペア業者に頼むユーザーは多い。だが、独自の方法で検査し、純正ではないパーツを使って修理する非正規のリペア業者に頼むと、場合によっては修理が新たなトラブルの引き金になるリスクがある。そこでAppleは昨年8月、独立系業者を対象とした修理サービスプロバイダーの認定プログラム「Independent Repair Provider Program」を米国で開始した。
修理サービス業者がプログラムに参加する条件は、商業エリアで事業を行っていて、iPhone修理の認定を受けた技術者がいること (認定は製品ベースで毎年更新)。プログラムの参加費用は無料。認定されると業者は、純正のパーツ、ツール、修理トレーニング、修理マニュアル、診断方法の提供をAASPと同じ費用で受けられる。
Appleによると、スモールビジネスからuBreakiFixのような全米に展開するリペア業者まで、様々な規模の140以上の業者がプログラムに参加し、米国おいて独立系リペア業者による修理サービス拠点が700カ所を超えた。
米国での成功を土台に、カナダおよび欧州の32カ国でもプログラム参加の受け付けを開始した。米国同様に参加費は無料。新規事業者はトレーニングを無料で受けられる。