米Qualcomm Technologiesは7月8日 (現地時間)、フラッグシップSoC「Snapdragon 865」のCPUとGPUを強化した「Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform」を発表した。

CPUがKryo 585、GPUがAdreno 650という構成はSnapdragon 865と同じだが、Kryo 585ではプライマリコアを最大3.1GHz (865は2.84GHz)にクロックアップし、Adreno 650のレンダリング性能を約10%引き上げた。また、Wi-FiサブシステムをFastConnect 6900 (865はFastConnect 6800)にアップデートした。FastConnect 6900は、Qualcomm 4K QAM、デュアルバンドで同時に2ストリームでの通信を行う4-Stream DBS、160MHzチャネル対応によって最大3.6Gbpsのピーク速度を実現する。

  • Snapdragon 865 Plus

    昨年に続いて、ホリデーシーズン商戦に間に合うタイミングでフラッグシップSoCの性能強化版を投入

1年前にSnapdragon 855の性能強化版として登場した「Snapdragon 855 Plus」は「OnePlus 7T Pro」のような高性能端末、「ASUS ROG Phone II」「Red Magic 3」「Black Shark 2 Pro」といったモバイルゲーミング向け端末に採用された。Qualcommによると、今年第3四半期にSnapdragon 865 Plusを搭載する製品が登場する見通し。