情報基盤開発は7月7日、「AltPaperストレスチェック業界別レポート」第一弾として「製造業」の調査結果を発表した。調査は、同社サービス「AltPaperストレスチェックキット」を利用する製造業200社の男性19,427名、女性10,044名から提出されたデータを分析した。
同調査では、962事業者の男性84,328名、女性68,806名から回収したデータをもとに、高ストレス者・総合健康リスク・各種ストレス尺度について業種別に平均値を算出。その結果、「製造業」は男女ともに高ストレス者の割合が高く、男性は、調査対象となった業種全体の1位、女性は2位という結果に。
また、総合健康リスクについても男女ともに全国平均を大きく上回り、特に男性は全業種の中でも抜きんでて高ストレス・高リスクであることがわかった。
また、総合健康リスクの判定に使われる4つの尺度(心理的な仕事の量的負担、仕事の裁量度、上司からの支援度、同僚からの支援度)を見ると、男女ともに「心理的な仕事の負担(量)」の数値は全国平均並みであるのに対し、「同僚からの支援度」の数値は全国平均を大きく下回る結果に。特に男性に関しては、「仕事の裁量度」「上司からの支援度」についても同様に全国平均を下回った。
そのほか、「自覚的な身体的負担度」「家族や友人からの支援度」の数値は、男女ともに全国平均を大きく下回り、業界内では比較的よい数値である「上司からの支援」についても、他業種平均と比べると下位という結果に。特に男性は、「職場の対人関係」「職場環境によるストレス」「働きがい」について他業種のデータを大きく下回る値を示す結果となった。
高ストレス者の割合・総合健康リスクが高い業種として、製造業に次いで男性では「衛生・福祉介護事業」、「卸売、小売業」、「運輸、郵便業」、女性では「運輸業、郵便業」「医療業」が挙げられている。