産労総合研究所は7月7日、「2020年度 決定初任給調査 新入社員の夏季賞与(速報版)」を発表した。全国1・2部上場企業と過去に回答のあった同社会員企業から任意に抽出した3,000社に対し、調査票を郵送で依頼した。調査時期は2020年4月初旬~6月初旬、有効回答は355社。

大学卒9万6,735円、高校卒7万4,307円

  • 夏季賞与の支給金額(何らかの夏季賞与を支給する企業)(出典:産労総合研究所Webサイト)

新卒入社者の夏季賞与の支給状況を聞くと、「何らかの夏季賞与を支給する」企業は85.6%、「支給しない」企業は7.9%。前年と比べると、「何らかの夏季賞与を支給する」企業(前年88.1%)は2.5ポイント減少し、「支給しない」企業(同4.8%)は3.1ポイント増加した。支給する企業が減少したのは2年ぶり。

「何らかの夏季賞与を支給する」企業の支給方法をみると、最も多いのは「一定額(寸志等)を支給」で64.5%。以下、「在籍期間の日割計算で支給」が19.7%、「日割以外の一定割合で支給」が9.9%、「日割+一定割合または一定額」が1.6%と続いた。

支給額の平均は、大学卒が9万6,735円(前年8万7,636円)、高校卒が7万4,307円(6万9,064円)と、ともに前年より増加。支給額の分布を調べると、大学卒・高校卒ともに「5~10万円未満」が最も多く、大学卒41.8%、高校卒50.0%となった。

業種別の支給額をみると、大学卒製造業は10万723円、同非製造業は9万4,559円。高校卒製造業は8万3,262円、同非製造業は6万4,222円となった。