米Googleが提供するiPad用のGmailアプリが、iPadOSのマルチタスク機能であるSplit ViewとSlide Overに対応した。これらはアプリ側ではデフォルトで有効になり、iPadOSの「設定」アプリの[ホーム画面とDock]>[マルチタスク]で[複数のアプリを許可]がオンになっていたら使えるようになる。
iPad用アプリがSplit ViewとSlide Overに対応することで、マルチタスク作業におけるアプリの使いやすさが格段に向上する。Split Viewは画面に2つのアプリを並べて表示できる機能。2つのアプリの間で、選択したテキストや画像などをドラッグ&ドロップすることが可能。Slide Overは開いているアプリの上にフロートさせるように2つめのアプリを表示できる機能だ。Split ViewとSlide Overの両方を使うと、iPadでは3つのアプリを同時に表示できる。
Googleは2015年にChromeアプリを、翌年にDocs/Sheets/SlidesとYouTubeアプリをSplit View/Slide Overに対応させたが、Gmailだけは未対応状態が続いていた。今年秋に正式版が登場するiPadOS 14では、デフォルトのメールアプリをAppleの「メール」からサードパーティのメールアプリに変更できるようになる。GmailユーザーにとってSplit View/Slide Over対応は秋がさらに楽しみになる機能追加になった。