元プロ野球選手の清原和博氏が、7日深夜に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『石橋、薪を焚べる』(24:25~)に出演。お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明に、執行猶予期間中のことや薬物の恐ろしさについて語った。
6月15日に覚醒剤取締法違反の執行猶予期間(4年)が満了した清原氏。石橋が「どうだったんですか? 4年間」と尋ねると、清原氏は「苦しかったですね。長かったなって。1、2年は廃人状態でした。僕の場合は1回に使う量が多かったので後遺症があった」と告白。「自殺願望が1、2年目はすごく強かった。手に入れたものをすべてなくなって、生きていても意味がないと思って」と打ち明けた。
そして、「外に出たら世間の目も怖いし、ほぼ1、2年は外に出なかったです」と言い、「普通のテレビは見なかったですね。海外ドラマとか。保釈されて病院に移ったんですけど、『プリズン・ブレイク』を見ていました。日本のリアルな番組は見られなかった」と語った。
「生きていく力がなかった。野球をしたことさえも後悔した。野球してなかったらこんなことになってなかったのかなって」とどん底だった清原氏だが、甲子園の第100回大会が立ち直るきっかけに。「スタンドから見て『あぁ高校野球っていいよな』と思って元気をもらいましたね。死んでいた魂がドクッドクッと…」と話した。
石橋が改めて薬物に手を出した理由を尋ねると、清原氏は「膝のリハビリから解放されて、自分のやりたいことが見つからなくて、夜な夜な飲み歩くようになって、そういうところでついやってしまった」と説明。「野球ばっかりやっていて、ぽっかり穴が開いてしまった。これからどうやって生きていったらいいのかなっていう感じで、本当に最初は軽いノリだった」と打ち明けた。
続けて、「1回やったら終わりですね。1回やったらもう。ある程度意志は強い人間だと思った。そんなものに負けるはずがないと思っていたんですけど、唯一負けたのが薬でした。恐ろしい。もう完全に人間じゃなくなります」と薬物の恐ろしさを語った。