明治安田生命保険は7月7日、子育て世帯を対象とした緊急アンケート調査の結果を発表した。外出自粛規制(ステイホーム)中の子育てに関する意識の変化などを尋ねた。調査期間は2020年6月12~15日、調査対象は0歳~6歳までの子供がいる既婚者で、有効回答は1,100人。
給付金、年収700万円以上の世帯は「消費」より「貯金」
ステイホーム期間中、子育てにかける時間に変化があったか尋ねると、夫の45.4%が「増えた」と回答。また、ステイホーム期間を終えて夫自身の子育てに意識の変化があったか聞くと、「積極的に子供の面倒をみるようになった」が20.9%、「子どもとのきずなが深まった」が18.5%など、前向きな回答が約7割に上った。
一方、妻は「子どもにイライラすることが多くなった」が22.0%、「配偶者の育児にイライラすることが多くなった」が11.3%など、子育てへのストレスを感じる回答が約4割を占めた。
特別定額給付金における貯金と消費の割合(平均)を調べると、「貯金」が52.8%、「消費」が47.2%との結果に。世帯年収別にみると、年収300万円未満の世帯は世帯給付総額の57.9%を「消費」に回すと答えた一方、年収700万円以上の世帯では45.7%にとどまった。また、年収500万円以上の世帯は5割以上を「貯金」に、年収500万円未満の世帯は5割以上を「消費」に回す傾向がみられた。
消費された給付金の内訳をみると、「食費」が最も多く41.9%。次いで「日用品」が37.3%、「衣類」が28.0%と続き、生活必需品に使う人が多いことがわかった。
新型コロナウイルス感染症による支出額の変化(月額平均)を調べると、最も割合が増えた項目は「玩具・ゲーム」(+58.3%)。反対に最も割合が減少した項目は「レジャー・旅行費用」(-72.3%)となった。