7月1日から始まった、マイナポイント事業の事前申し込み受付。総務省のマイナポイント公式サイトに接続しにくくなったり、マイナンバーカードに関する相談などを受け付けるコールセンターが繋がりにくくなったりと、高い関心を集めています。
「マイナポイント」事業は「キャッシュレス・ポイント還元事業」に続く国の景気対策。マイナンバーカードと紐づけたキャッシュレス決済サービスを利用することで、支払い金額の25%、上限5,000円相当の“マイナポイント”がもらえるという総務省の事業です。
この“マイナポイント”は、この事業でもらえるポイントの総称。実際にもらえるポイントは、事業に申し込んだ際に、自分が選んだキャッシュレス決済サービスのポイントになります。ちなみにポイントがもらえるのは、マイナポイント事業が始まる2020年9月1日から。9月1日以降、申し込み時に選んだ決済サービスを利用することで、決済額の25%、上限5,000円のポイントがもらえるようになります。
マイナポイントをスマホから申し込む方法については、別の記事「マイナポイントの事前受付、iPhoneから申し込むには?」で紹介しました。今回は、申し込みにあたって注意したい点を紹介していきます。
選んだ決済サービスは後から変更できない
マイナポイント事業で利用できる決済サービスは1つで、後から変更することはできません。普段、利用しているスーパーやコンビニで利用できるなど、自分が日常的に利用しやすい決済サービスがおすすめです。
決済金額の25%、上限5,000円相当のポイントをもらうためには、20,000円分のチャージや支払いが必要。そしてもらった5,000円相当のポイントを含めた、25,000円分を自分が無理なく利用できるサービスでないと、この取り組みで全額得することができません。
独自キャンペーンを見極めよう
また、決済サービスによってチャージ、支払いのどちらでポイントがもらえるのかも異なります。中にはポイント利用について事前登録が必要な決済サービスも。決済サービスの申し込み画面に詳しく書かれているので、しっかり確認しておきたいところです。
このほか、au PAYやメルペイなど、マイナポイント事業の申し込み時に選ぶと、最大1,000~2,000円相当のポイントを追加還元するキャンペーンを行っている決済サービスもあります。通常もらえる5,000円相当にプラスすると最大6,000円~7,000円相当のポイントを獲得できることになるため、自分がよく利用するサービスの中で、一番お得なものを選びたいですね。
申し込む予定がある人は早めの申請を
マイナポイント事業の予算は2,478億円。この予算から、政府は4,000万人の申し込みを想定して、1人5,000円相当のポイント付与を予定しています。
現在のマイナンバーカードの取得者は約2,000万人とのことなので、まず大丈夫かと思いますが、この数に達した場合、予約や申込が終了する可能性も。2021年3月31日まで行われる事業ですが、申請する予定の人は早めに申し込んでおきたいところです。
なお、この事業はマイナンバーカードがあれば申請できるので、子供の分を親が申請することも可能。家族4人ならみんなで20,000円相当のポイントが獲得できますが、マイナポイントの申請に必要なマイナンバーカードは、申請から給付まで1カ月以上かかる可能性があるため、ここも注意しておきたいポイントです。
現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |