アシックスは7月3日、小型のファンを腰部の左右に搭載し、衣服内に空気を送り込めるスポーツウエア「AIR CONDITION WEAR」を発表した。同日から、旗艦店「アシックス原宿フラッグシップ」や直販サイトで販売開始する。価格は税別27,000円。

  • 「AIR CONDITION WEAR」。後ろ身ごろ、腰部分の左右に小型ファンを1基ずつ搭載する

アシックスがスポーツに関する知見を生かし、すでにファン付き作業服「空調服」などを展開するセフト研究所とともに新開発したスポーツウエア。腰の左右に小型ファンを1基ずつ、合計2基搭載したことが特徴。外気を衣服に取り込み、首元や袖口から排出する仕組みで、空気の流れを作ることで汗を気化させ、温かく湿った衣服内の空気を効率よく逃がせるようになっている。

また、熱を感知する神経が集中する手を冷やすことで、体全体が冷たく感じる「ハンドクーリング理論」を応用した機能構造も組み入れたという。前身ごろの両サイドにスリットを施し、手を差し入れると、衣服内で流れる空気に触れて涼しく感じられる。スリット内部は、手の水分がぬぐえるパイル生地を採用した。

  • 電源は付属の外部バッテリー(電源BOX)。ファンとバッテリーは着脱できる

  • スリットを備え、手を入れることで涼感を得られる

電源は付属の外部バッテリー(電源BOX)で、ファンをケーブルでつなぎ動作させる。風量は強・弱の2通りで調整可能。ウエアのカラーはパフォーマンスブラック、ブリリアントホワイトの2色。サイズはS / M / L / XL / 2XLの5サイズ。素材はポリエステル100%。

  • 「AIR CONDITION WEAR」着用におけるファン電源OFF(左図)とON(右図)のウエア表面温度分布