エミライは、FiiO Electronics製のユニバーサルイヤホン「FA9」、「FA7」、「FA1」の3機種を7月2日に発売した。いずれも直営オンラインショップ「エミライダイレクト」専売モデルで、価格はオープンプライス。店頭価格(税別)は、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを6基搭載したFA9が55,000円前後、BA4基のFA7が33,000円前後、BA1基のFA1は11,000円前後を見込む。
FiiO初、ハイエンドIEM向けBA採用の「FA9」
Knowles製BAドライバーを計6基(高域・超高域×2、中域×2、低域×2)、4ウェイ・クロスオーバーネットワークを搭載したユニバーサルイヤホン。中域にはハイエンドカスタムイヤホンで使われるという「EJシリーズ」のBAドライバーをFiiO製品で初めて採用した。FiiOとKnowlesが共同開発した「EJ-33877」デュアルBAドライバーで、リアルなボーカル表現と優れた中域再生を実現するという。
複数のドライバーの相互干渉を避けるため、特別設計で全長80.6mmの音道管を採用。ローパスフィルターとして機能し、過剰な中高音を効果的に除去してシームレスな周波数特性を実現。「スムーズでクリーンな低音を実現し、低音の分解能を全体的に高める」としている。周波数特性は15Hz〜40kHz。インピーダンスは16〜32Ω。感度は110dB/113dB。最大入力は100mW。
カラーバリエーションは、BlackとClearの2モデルを用意。一般的な3Dプリントイヤホンとは異なり、第4世代のDLP方式3Dプリント技術によって本体を作成。出力精度や硬化時の均一性などが過去の世代から大幅に改善され、従来の製造方法では困難だった、オーディオ用に最適化された精密で堅牢な構造を実現したという。素材にはドイツ製高透明度樹脂を採用し、装着時の快適性や抗菌性、耐久性などを高めている。また、ダイヤモンドカットのフェイスプレートを採用し、滑らかな表面の半透明グレーの樹脂製シェルと一体化させた。重さは片耳6.2g。
3つのサウンド調整スイッチを本体に備え、オン/オフの組み合わせにより計8パターンの音声チューニングが行える。イヤホン側にMMCX端子を備え、リケーブルが可能。付属ケーブルは、8本編み銀メッキ高純度単結晶銅導体を採用し、「極小の歪みとロスで音楽を伝送し,可能な限り色付けの少ない音質」を追求している。長さは120cmで、入力はL字型3.5mmステレオミニ。
BA4基で3.3万円の「FA7」
Knowles製BAドライバーを4基搭載したイヤホン。低域用に通常のBAドライバーより大きな振動板を持つ「CI-22955」、中域に高い情報量と滑らかで自然な再現を可能とする「ED-29689」、FA7専用にカスタマイズを施した高域用デュアルBAドライバー「SWFK-31736」を採用。4ウェイ・クロスオーバーネットワークで4基のBAドライバーを調和させて鳴らす。
本体はDLP方式3Dプリント技術で作成。素材にはドイツ製高透明度樹脂を採用している。イヤホン側にMMCX端子を備え、リケーブルが可能。付属ケーブルは、銀メッキ高純度単結晶銅導体を採用した「LC-3.5B」で、長さは120cm、入力はL字型3.5mmステレオミニ。
周波数特性は20Hz〜40kHz。インピーダンスは23Ω。感度は110dB。最大入力は100mW。重さは片耳5.3g。カラーバリエーションは、BlackとRed/Blueの2モデル。
1.1万円の1BA搭載イヤホン「FA1」
FiiOとKnowlesが共同開発したカスタムBAドライバー「ED-33357」を1基搭載。ミクロン単位の精密さで特別設計した音導管を組み合わせ、「ディップやピークのない自然でスムーズな周波数特性」になるようチューニングを施したという。
肌への刺激が少ない高透明度樹脂素材を使い、DLP方式3Dプリント技術で本体を作成。イヤホン側にMMCX端子を備え、リケーブルが可能。付属ケーブルは、導体に銀メッキ高純度無酸素銅線を採用し、長さは120cm、入力はL字型3.5mmステレオミニ。
周波数特性は20Hz〜40kHz。インピーダンスは15Ω。感度は111dB。最大入力は100mW。重さは片耳4.5g。カラーバリエーションは、BlackとRed/Blueの2モデル。