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【この記事のエキスパート】
料理研究家&食専門ライター:松本葉子
紙媒体およびwebで食関連記事を執筆するほか、食物学専攻の学生時代から継続している料理研究および多くの料理人や飲食店、生産現場を取材してきた経験を生かして食品メーカーや飲食店などにレシピ提供・メニューアドバイスを行っている。
ラムは、マトンに比べてやわらかくクセがないので、羊肉に抵抗がある方にもおすすめ。この記事では、お取り寄せラム肉の産地や選び方を解説し、おすすめの商品を紹介します。高級な北海道産をはじめとした国産だけでなく、リーズナブルな外国産の肉をピックアップしています。
産地や部位などに注目!
お取り寄せラム肉選びのポイント
ラム肉はクセが少なく、部位によっては低脂質でタンパク質豊富なので、ヘルシー志向の方や筋トレをしている方にもおすすめです。
まずは選び方のポイントとして、産地や部位の特徴、調理法などをご紹介します。
産地によって異なる肉質や価格
日本で販売されているラム肉は輸入品が多いですが、産地によって味わいや食感もさまざまです。
原産地はニュージーランドやオーストラリアが主体ですが、フランス産や、北海道産の国産ラムもあります。どの産地のラム肉が自分の好みに合うのかがわかるといいですね。
やわらかくクセが少ない「ニュージーランド産」
自然豊かなニュージーランドもラム肉の一大産地です。「ロムニー」という品種が多く、ラム肉としては生後4~6カ月で出荷されるので、各部位は小さいですがクセが少なくやわらかいのが特徴です。
ラム肉をはじめて食べる場合も抵抗が少ないでしょう。ジンギスカンのタレにもなじみがいいですよ。
旨みと食べ応えたっぷりの「オーストラリア産」
オーストラリア産のラム肉は、生後6~10カ月と生育期間が長いため、他産地のものに比べておおむね大きく、ボリューム感もあります。
また農場では、羊にNLIS電子タグシステムをつけることを義務化されていて、加工場までの品質管理も徹底されているのも安心なポイントです。品種は「メリノ種」が多くうま味も凝縮されていますよ。
生ラム肉の深い味わいを楽しめる希少な「国産」
北海道産のラムは、高級羊肉としても知られ、おもに「サフォーク種」という品種です。サフォーク種の羊は肉用種なので、霜降りが入りやすくてやわらかく、国産で深い味わいを求める方におすすめです。
ただし生産量が少ないうえ、地元のレストランで消費されることが多いため、市場に出まわりにくいのが難点。購入できるチャンスがあれば一度は味わいたいですね。
部位による特徴もいろいろ! 調理法にあわせて選ぼう
ラム肉の料理といえば、ジンギスカンやラムチョップを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、部位ごとに適した調理法があります。実は煮込みにもラム肉はぴったりなんですよ。
作りたい料理によってラム肉の部位を選んでみましょう。
赤身と脂質の好バランス「肩・肩ロース」
ジンギスカンといえば「肩ロース」。赤身と脂のバランスがいいので、やわらかくて食べやすいのが特徴です。また、切り方によってステーキやしゃぶしゃぶにもおすすめです。
ラム肉のしゃぶしゃぶは、あっさりしていていくらでも食べられますよ。
ジューシーな「骨つきロース」ラムチョップ
ラム肉料理としてよく見るラムチョップの部位は背中の部分。マーマレードで煮込み焼きにしたり、スパイシーな味付けにしたりと、どんな味付けにも合います。
ラムチョップは、ラムラックとよばれる背中の部分の肉を骨にそってカットしたもの。1切れに1本ずつ骨がついた形なので、おしゃれに盛り付けることができます。
脂肪が少なくあっさりとした味わいの「もも肉」
脂質が気になる方や、日常的にラム肉を使ってみたい方におすすめなのがもも肉です。モモ肉は赤身が多く比較的脂肪が少なめでヘルシーといえる部位です。
もちろんそのまま焼いてもおいしいですし、手間はかかりますが骨付きを買ってローストに挑戦するのもいいですね。
グラスフェッド表示は品質の目安に
オーストラリアやニュージーランドでは、広大な自然の中で放牧し、牧草をえさにする「グラスフェッド」といわれる飼育方法が主流。グラスフェッドのラムは草の香りがありヘルシーです。
このほか、穀物を与えて肥育した「グレインフェッド」のラムもあり、こちらは羊肉特有の臭いが薄く、脂が甘いジューシーな肉質が特徴です。また、ACO認定(オーストラリアのオーガニック認証)などが表示されている商品もあるので、ラム肉を選ぶ時の参考に。
セット商品はギフトにも
お礼やお祝いなどのギフトにも便利なのがセット商品。味がついているものや、タレがついていれば、事前準備なしで食べることができるので親切ですね。
また、セット内容も「しゃぶしゃぶ用」「ジンギスカン用」など料理別になっていることも多いので、相手の好みを把握したうえで選びましょう。
チルドと冷凍の違い
冷凍寸前の温度で保存するチルド技術や輸送技術の発達により、海外産のラムでも一度も冷凍せずに食卓に上がることが可能となっており、いわゆる「生ラム」も増えています。「生ラム」とは、チルドで日本に運ばれたラムや、それを加工して冷凍した商品のことを指します。
チルドの場合は、肉組織が破壊されずラム独特のクセも軽減されます。一方、冷凍した場合は、たれの染みこみがよく味付きラムには合います。それぞれの特徴を知っておいしく味わいたいですね。
料理研究家からのアドバイス
どんな料理を食べたいかを決めてから選ぼう
【エキスパートのコメント】
自他共に認めるラム肉好きで頻繁に取り寄せますが、選び方のポイントは「どんな料理が食べたいか」だと思っています。
ラムしゃぶが食べたいなら、しゃぶしゃぶ用の肉の中で産地や価格を考慮してチョイス。レストラン風の凝った料理が作りたい時は、それに必要な部位や適したカットで選ぶ。
この方法だと最初から完成形のイメージがあるので、迷うことも失敗も少ないですよ。