青山商事は7月1日より、展開するビジネスウェア事業の全店において、買い物袋の有料化を開始した。
同社はこれまで、展開するビジネスウェア事業の全店(洋服の青山全785店舗、ザ・スーツカンパニー業態全70店舗)において、買い物袋としてポリ袋と紙袋を無料で提供してきたが、昨今のプラスチックごみによる環境問題を受けて、このほど、大きさを問わずポリ袋は10円、紙袋は20円(税別)に有料化した。
また、ポリ袋については現在すでに生産を中止しており、在庫のあるポリ袋が無くなり次第取り扱いを終了し、紙袋に完全移行することで、年間約89トンのプラスチック使用量の削減へ。さらに、「ザ・スーツカンパニー」で使用している紙袋は、環境保全に配慮した製品の証である「FSC認証(森林認証)」を受けており、今後は「洋服の青山」などでもこの紙袋へ順次変更していくとしている。
なお、同社の買い物袋は、政府による「プラスチック製買い物袋の有料化」の対象には含まれていないが、海洋ごみ問題、資源保護、地球温暖化などの環境課題が一層深刻さを増す中で、企業として環境配慮への取り組みを推進するという観点から今回の有料化に踏み切ったという。