2019年10月1日から始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」が2020年6月30日で終了。それと入れ替わるように、7月1日から「マイナポイント」事業の事前申し込み受付が始まっています。
マイナポイントっていったい何?
「マイナポイント」事業は「キャッシュレス・ポイント還元事業」に続く国の景気対策。マイナンバーカードと紐づけたキャッシュレス決済サービスを利用することで、支払い金額の25%、上限5,000円相当のポイントがもらえるという総務省の事業です。
“マイナポイント”と呼んでいますが、これはこの事業でもらえるポイントの総称。実際にもらえるポイントは、自分が選んだ決済サービスのポイントになります。この事業には電子マネーやコード決済、クレジットカード、デビットカードなど、実に113社118サービス(2020年7月1日現在)の事業者が参加。普段、自分が利用している決済サービスが使えるので、誰もが利用しやすいものになります。
マイナンバーカード保有者の増加も目的とした事業なので、参加するためにはマイナンバーカードが必要。マイナンバーカードは申請して受け取るまでに1か月以上かかってしまいます。まだ持っていない人は早めに申請しておきましょう。
ここで多くの人が、「マイナポイントで5,000円相当をもらうために、マイナンバーカードを申し込む必要があるの?」という疑問を抱くかもしれません。マイナンバーカードは本人確認のための身分証明書として利用できるもの。これまでその代わりとなっていた「通知カード」は、2020年5月25日に廃止となりました。通知カードは今後も身分証明書として使えるものの、氏名や住所等の記載を変更することができません。
2021年3月(予定)から健康保険証としても利用できるようになるなど、今後のことを考えると、身分を証明するものとして、マイナンバーカードは役立ちます。また(結果的に良かったかどうかはともかくも)コロナ禍の各種申請でも活用されるなど、今後、利用できるケースが増えていくので、5,000円相当がもらえる今、申請しておいた方がお得だと筆者は考えます。
マイナポイントをもらうためには?
マイナポイントをもらうためには、マイナポイントの予約と申し込みが必要。その申し込みが2020年7月1日から始まりました。そして自分が選んだ決済サービスで2020年9月1日~2021年3月31日の期間中、チャージまたは支払いをした金額の25%、上限5,000円相当のポイントが付与されます。
マイナポイントをiPhoneから予約
予約にはいろいろな方法がありますが、便利なのはスマホから行う方法。iOSの場合はiPhone 7以降の11機種。AndroidスマホはNFC搭載の対応する181機種で操作できます(2020年7月1日時点)。いずれも「マイナポイント」アプリをインストールして操作。以下は「iPhone 11」で操作した場合の操作手順です。
これでマイナポイントの予約は終了。この予約画面から続けてマイナポイントの申し込みをすることもできます。
マイナポイントをiPhoneから申し込む
同じく「マイナポイント」アプリで操作します。上記までの流れで、予約終了画面の最後から操作することもできますが、ここではアプリの立ち上げから説明します。手順はほぼ「マイナポイントの予約」と同じです。
マイナポイントの予約・申込は、各市区町村の対応窓口やケータイキャリアショップ、家電量販店、コンビニなど、全国各地の約9万カ所に設置してある支援端末でも行うことができるので、住所から検索してみてください。
ポイント還元は2020年9月以降
マイナポイントの予約と申込が終わったら、しばし待期。9月1日から選んだ決済サービスを利用することで、決済額の25%、上限5,000円のポイントがもらえます。
現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |