インプレッション・ラーニングはこのほど、ハラスメント問題についての実態調査を行い、結果を公表した。
今年は6月から、パワーハラスメントの防止を企業に義務付ける法律「パワハラ防止法」が施行された。そこで同社では、各企業が新型コロナウイルス対策に取り組み始めた3月、「第2回 ハラスメントグレーゾーンに関する調査」を行った。
同調査は2020年3月19日〜3月25日、全国47都道府県の20〜59歳の男女会社員(一般社員、管理職、経営者)、公務員・教職員・非営利団体職員、派遣社員、契約社員のビジネスパーソン1,000人を対象に、クロス・マーケティングの調査協力のもとインターネットリサーチにて実施した。
「あなたをパワハラやセクハラから守ってくれそうな芸能人は誰ですか?」と聞いたところ、男性1位「タモリさん」、女性1位「天海祐希さん」という結果となった。
男性芸能人は、男女ともに世代を超えて全体的にお笑い芸人への支持率が高い傾向にある。女性は、テレビドラマの影響か、「天海祐希さん」が圧倒的に支持されており、「和田アキ子さん」「真矢ミキさん」が続いた。
今回の結果について、同社代表の藤山晴久氏は以下のようにコメントしている。
全体的に支持される芸能人の特徴が2つ推測されます。
1つ目は、相手の話を受け止める能力がある点。意見を挟まず、まずは悩みを受け止めてくれそう。その上で、自分の体験や意見をもとに、セクハラ、パワハラ行為者への対処のアドバイスがもらえ、その言葉に励まされたり、勇気づけられたり、時には、悩みを笑いで吹きとばしてくれるような方が上位にランクインされているように考察しました。
2つ目は、自分の生き方や働き方に確固たる信念や考える軸を持っている点。どの方もその分野で一流を極めた方プロフェッショナルばかり。豊富な人生経験があり、個性的で、ぶれない信念や価値観をもつ方に悩みを相談したい、問題解決して欲しいという気持ちが調査結果から読み取れます。
調査時期がコロナ禍での調査だった為、働き方への戸惑いと、不安が入り混じった環境下から、悩みを笑いで吹き飛ばしてくれる人、絶対に揺るぎない信念や考えを持っている人が、ハラスメントから守ってくれる上司に選ばれた理由の一つの環境的な側面かもしれません。この2つの特徴は、ビジネスパーソンにも備えて欲しい能力と言い換えることが出来ます。これからのリーダーが見習うべき、自己研鑽の課題といえるでしょう。