JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)宮城支部では、外出など自動車を使用する機会が増える時期にあわせて、車内熱中症事故予防を呼びかけている。
JAFが実施した車内温度の検証テストによると、外気温が約23〜25°C・車内温度約27°Cの状況でも、開始から1時間の間に車内温度は約37〜44°Cまで上昇。さらに、外気温が35°Cの炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルにまで達した。車を日影に駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7度で、駐車場所にかかわらず外気温が高温である場合は注意が必要だという。
2019年4月1日〜2020年3月31日の1年間、JAFが出動した宮城県内の「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもが車内に残されたままであったケースは68件、そのうち、気温が上昇する6月〜9月では21件あった。「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、車内熱中症を引き起こす事故になりかねない。特に乳幼児は体温調節機能が未発達であり、注意が必要となる。