俳優の中村倫也が主演する日本テレビ系ドラマ『美食探偵 明智五郎』の最終話が、28日に放送された。

【以下にネタバレがあります】

  • 小池栄子(左)と中村倫也=日本テレビ提供

奈落の底へ身を投げて姿を消した明智(中村)とマリア(小池栄子)。心配する苺(小芝風花)の前に明智が戻ってくるが、口は閉ざしたままだ。

半年後、明智は母・寿々栄(財前直見)から実家の系列ホテルで開かれる重要な和菓子の選定会に駆り出される。しかし当日、再び動き出したマリア・ファミリーにより、和菓子に盛られた毒で政府要人が死亡する大惨事に。上遠野警部(北村有起哉)と高橋刑事(佐藤寛太)から犯人を問い詰められた明智は、マリアの手を取り現場から逃走。一方、異変に気づいた苺は伊藤(武田真治)たちに拉致される。

その夜明智は、マリアから招待された“最後の晩餐”へ。明智、マリア、苺、マリア・ファミリー、それぞれの想いを胸に、最後の晩餐が幕を開ける。

「毒なんか入っていませんよ」と言いながら料理を振る舞う伊藤に向かって「シェフとして哀しくないのか」と噛み付いた苺に、マリアが死に至る猛毒「トリカブト」を注射。絶望に襲われる明智を官能的に見つめるマリアは、絶望のもとに自分たちが結ばれていると語る。しかし、明智は「ひとつだけ希望が残されていた」と話す…。

その時、警察がアジトを包囲。マリアをかばって銃弾に倒れた伊藤に、明智は苺が打たれたトリカブトの毒を事前にすり替えていたのかと尋ねる。明智が“希望”と呼んだのは、伊藤の良心だったのだ。

逃走したマリアが向かったのは、かつて飛び降りた崖。追いつく明智。見つめ合う2人。苺たちが到着した時、マリアの姿はすでになく、独り明智が佇んでいた。

数日後、探偵を辞める決意をした明智と苺のもとには、平穏な日常が戻っていた。一方、深海に沈んだマリアに代わり、絶望に打ちひしがれた人の心につけ入って殺人を楽しむ人物が。それは、アイドルの衣装に身を包んだココ(武田玲奈)だった…。