大和ハウス工業とJR貨物は、北海道札幌市のJR貨物札幌貨物ターミナル駅構内で建設予定のマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」について、7月1日から建設工事を開始すると発表した。
東北・北海道最大級となる「DPL札幌レールゲート」は地上3階建て、延床面積は8万6,916平方メートル。最大12テナント、約5,000平方メートルから入居可能で、各区画に事務所も設置できるなど、テナント企業の幅広いニーズに対応する。天候の影響を受けないように、荷物の積み下ろしができる「中車路」や屋内スロープを1・2階に設ける。テナント企業の働き方改革の支援として、施設内で働く従業員専用の保育施設を施設内に備えるほか、専用のカフェテリアも設ける。
貨物駅構内にあることに加え、JR札幌駅から10km圏内、道央自動車道の大谷地インターチェンジから約1kmと、札幌市内はもとより道央エリア全域へのアクセスが容易で、物流拠点としての優位性もあわせ持つ。
すでに貨物鉄道を利用している企業に加え、トラック輸送から鉄道貨物への転換を検討している企業やインターネット通販事業者、小売業者など複数のテナント企業の入居を想定しているという。2022年5月の完成をめざし、同年6月からテナントの入居を開始する予定としている。