ビニール傘を盗まれてしまい困った……そんな経験、きっと誰しもがあるんじゃないでしょうか。

世の中から「ビニール傘の盗難」を無くすべく、多くの人がさまざまな方法で戦いを繰り広げてきましたが、そんな争いに終止符を打つ!? これはたしかに盗みにくい。sora.Fさん(@13237sora)の奇抜なアイデアに、ツイッターで注目が集まっています。

  • 書かれている文字は……? ※タップで拡大

白地に黒い文字で「犯罪心理学 実験B03」と無機質に書かれたシールが持ち手に貼られていますね。パッと見、意味が分かりませんが、盗む側の立場に立ってみたらどうでしょうか。

「犯罪心理学」「実験」という言葉から、「もしかしたら、傘に位置追跡装置でも付いていて、持ち去ったことがバレてしまうのでは?」と深読みしてしまいそうです。このアプローチは、確かに新しい!

sora.Fさんに、この発想に至った経緯などを伺いました。

「最近、身近な社会問題をアイデアやデザインでいかに解決するかを考えているのですが、ある日梅雨のニュースを見た時に『傘の窃盗問題はアイデアで解決できるのではないか』と感じたのがきっかけです。

「傘窃盗犯は、衝動的にその場にある傘を盗むと思うのですが、傘の取っ手が特殊である場合、いくら衝動的であるとはいえ警戒するのではないかと考えました。

特に、文言が記載されていた場合、何が書かれているのか目を凝らすだろうと。そこで、窃盗犯に対する何らかのメッセージを取っ手に貼付しようという結論に至りました」。

とのことでした。確かに、窃盗犯は「盗みやすい傘」を盗む心理がありそうですから、取っ手を特殊にするというアイデアはバッチリはまりそうです。また、

「文言のアイデアは100案くらい浮かんだのですが、『他者の監視』が最も予防に効果的であると感じました。そこで、監視されている状況を窃盗犯に想像させる文言を考えました」。

とユニークなフレーズにした理由についても教えてくれました。監視せずして「監視されているのでは?」と思わせる。なんとも深い心理戦を仕掛けていたんですね。

この投稿に対して、読者の皆さんからは、「天才か?」「なるほど!」とアイデアを称賛する声が。他にも、「自分は『生ハム』と意味不明な文字を柄に書いてます!」「レースクイーンが使う派手で大きいやつ一時期使ってました盗られたことありません」「呪と書いておくだけでも効果はあります」と、自分なりのアイデアを寄せる人もいました。