身体がでかいくせに極小デバイスに目がないジャイアン鈴木です。
大は小を兼ねるという言葉がありますが、電気製品については小が大を兼ねると思っています。というわけで今回レビューするのが、世界最小の4KミニPCをうたう「CHUWI LarkBox」。記事執筆時点で、INDIEGOGOで絶賛クラウドファンディング中です。発送は2020年8月予定ですが、そんなの待ち切れないのでCHUWIさんから実機を借用しました。
GoPro換算で約2個分の小ささ
さて、LarkBoxのサイズは61×61×43mm、重量は127g。身近なモノでサイズを比較すると……、GoProふたつぶんぐらいです。だいたいですけども!
VESAマウント対応がアツい
外観を愛でたところで基本スペックの説明です。CPUは「Intel Celeron J4115」(4コア4スレッド、1.80~2.50GHz)を採用。メモリーは6GB(LPDDR4)、ストレージは128GBのeMMCを搭載。OSはWindows 10がプリインストールされ、Linux、Ubuntuがサポートされています。
通信機能はWi-Fi 5(11ac)とBluetooth 5.1をサポート。インターフェースは、USB Type-A×2、USB Type-C×1(電源専用)、HDMI 2.0×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1が用意されています。
事務作業やブラウジングに◎ PCゲームは不向き
さて肝心のパフォーマンスですが、数値的には下記のベンチマークの結果をご参照ください。今回はCPUベンチマーク「CINEBENCH R20.060」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」、総合ベンチマーク「PCMark 8」、3Dベンチマーク「3DMark」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」を実施してみました。
■CINEBENCH R20.060 | |
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CPU | 516 pts |
■CINEBENCH R15.0 | |
OepnGL | 16.77 fps |
CPU | 232 cb |
■PCMark 8 v2.10.901 | |
Home Accelerated 3.0 | 1812 |
Creative Accelerated 3.0 | 2063 |
Work Accelerated 2.0 | 2709 |
■3DMark v2.12.6949 | |
Time Spy | 139 |
Fire Strike | 425 |
■CrystalDiskMark 7.0.0(SSD) | |
1M Q8T1 シーケンシャルリード | 334.259 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 109.451 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 323.557 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 107.993 MB/s |
4K Q32T16 ランダムリ-ド | 17.736 MB/s |
4K Q32T16 ランダムライト | 29.083 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリ-ド | 14.272 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 23.789 MB/s |
体感的には、オフィスアプリでの事務作業、ウェブブラウジング、動画視聴などであればこなせるけど、さすがにゲームはスマホ移植系以外はキツイっす……というところです。まあLarkBoxにハイパフォーマンスを期待する方はいらっしゃらないはずなので問題ないかと思いますが、超小型化と低価格化を突き詰めると、当然処理性能はそこそこということになります。
小ささゆえ万能 テレビにつないでも活躍
ゴツいスペックの巨大デスクトップPCをメインマシンにしている筆者にとって、LarkBoxは決して必須のガジェットではありません。しかし、この小さなボディを愛でているとフラフラとINDIEGOGOで「GET THIS PERK」(この特典を入手)を押してしまいそうになるのだから不思議です。
さて真面目な話、オフィスアプリやウェブブラウジング以外にも、どこにでも設置できるコンパクトボディを生かしてホームシアター用、デジタルサイネージ用と、さまざまな用途にLarkBoxは活躍してくれます。また、できるだけ安価にテレワーク用、オンライン学習用のPCを調達したいという方にも、もってこいの一台と言えるでしょう。