KDDI(au)は6月24日、スマートフォン夏モデルの注目機種「Galaxy S20 Ultra 5G」(サムスン電子製)の実機を報道陣に公開しました。4眼カメラを搭載する約6.9インチの大画面スマートフォンで、国内の通信事業者ではKDDIおよび沖縄セルラー電話のみが取り扱います。発売日は7月3日。本体価格は165,980円(以下、すべて税込)と高額ですが、「かえとくプログラム」適用ならば96,140円で利用を開始できます。
装備は充実、窓付きの純正ケースも用意
今回のGalaxy S20 Ultra 5Gの発表で、2020年夏に国内で発売されるGalaxy S20シリーズは全3機種となりました。Galaxy S20 5G、Galaxy S20+ 5GはauのほかNTTドコモも取り扱いますが、Galaxy S20 Ultra 5Gを含む全3機種を取り扱うキャリアはauのみとなっています。
まずは、簡単にスペックを紹介していきましょう。ディスプレイは約6.9インチの有機EL(3200×1440ドット)を採用しました。端末サイズは約166.9×76.0×8.8mmで、重さは約222g。iPhone 11 Pro Maxが6.5インチで重さは226gなので、サイズ感の参考になるでしょう。
CPUはSnapdragon 865、RAMは12GB、ROMは128GB。外部ストレージとして、microSDXC(最大1TB)が利用できます。防水(IPX8)と防塵(IP6X)に対応しますが、おサイフケータイ(FeliCa)には対応していません。
実機に触ってみると、さすがに6.9インチということで、片手持ちでは指が届く範囲も限られてくる印象でした。女性の小さな手なら、やや持て余してしまうかもしれません。一方で、映画やゲームなどのエンタメアプリは大迫力で楽しめること間違いありません。バッテリーの容量も5,000mAhと大きくなっています。また、ディスプレイのリフレッシュレートは最大120Hzとなり、タッチの反応速度がアップしました。ゲームの没入感も増すことでしょう。
このほか、Galaxy S20 Ultra 5Gは「ミリ波」と「Sub6」の5Gネットワークに両対応となりました。今後、続々と登場するであろうauの5Gサービスを楽しむうえで、ベストなスマートフォンといえそうです。
1億画素+100倍ズームのカメラに注目
Galaxy S20 Ultra 5Gの最大の特徴ともいえるのが、カメラ性能の高さです。メインカメラのひとつ、広角カメラは約1億800万画素の超高解像度となりました。Galaxy S20+ 5Gの広角カメラは6,400万画素なので、画素数が約2倍にスペックアップしています。風景を撮影するときなど、細部まで非常に鮮明な写真が撮れることでしょう。
ちなみに、イメージセンサーは1/1.33インチと、現行のスマホカメラでは最大クラスの大きさとなりました。たくさんの光を取り込めるので、低光量下のナイトモードでも画質が落ちることがありません。また、広角カメラでの撮影時は9つのピクセルの情報を1つにまとめる『ノナビニング』によりピクセルサイズを拡大し、薄暗い時間帯や薄暗い場所でも光の感度が上がるようにチューニングされています。このあたりも高画素のメリットを生かすべく、よく考えられています。
さらに、最大100倍の超解像度ズームに対応しました。光学ズーム×デジタルズーム×AI処理を組み合わせ、驚くようなズームアップ撮影を実現しています。実機で試してみたところ、肉眼では見えないほど遠くにある建物も、ディスプレイをピンチインしていくとみるみる拡大されていきました。スマホでここまで望遠撮影できるとは、本当に驚きです。
今回は時間も限られており試せなかったのですが、動画に関しては8K(7680×4320ドット)画質で撮影可能です。夏の長期休暇を利用した家族旅行、あるいは友人とのパーティなどで、一生の思い出を超高精細な8K映像に残しておく、という使い方も良いでしょう。
Galaxy S20 Ultra 5Gはディスプレイサイズのみならず、搭載する機能も“ウルトラ”な仕様となっていました。