タレントの伊集院光が、25日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~11:00)で、ゲスト出演した久米宏とともに、ラジオについて語った。
久米がパーソナリティを務める同局の『久米宏 ラジオなんですけど』は、6月いっぱいで終了する。
そのことについて問われると、久米は「まあ、老化ですよね」とひと言。伊集院は「でも、役目が違うから何とも言えないですけど、僕にだって当然あるんですよ」と述べ、「もっといえば、久米さんの番組って正直聴取率高いんです。ということは、聴いてる方の許容範囲にあるわけじゃないですか」と語った。
さらに伊集院が「老化っていうのは分かります。自分だって深夜番組に関しては、もう52歳がやっちゃダメだろっていうのはすごく感じるので、そこは分かるんですけど。でも、ものごとの原因って1個ではない。それ以外の原因はなんですか」と質問すると、久米は「本当は3月(終了)だったんですよ。でもいろいろ事情があって、今月まで延びたんです」と告白した。
続けて、伊集院が「もともと3月で終わろうと言いだすのは、TBSなんですか、久米さんなんですか」と切り出すと、久米は「最終的な話には、僕は立ち会っていませんから。僕の事務所とTBSで話し合って、決まったことなんですけど。僕は10年目標でやってきて、10年超えたあたりでいつでもいいっていう気持ちはあったんです」と打ち明けた。
また、久米が「完全に自分の能力です、問題は。75歳という年齢と能力です」とあらためて語ると、「『100のうち1つ(の理由)』とは言ってたけど、やっぱり老化? 久米さんの基準での老化ってことですか」と伊集院。
それに対して、久米が「75歳になったことないでしょ? (ラジオに関して)『あ、ダメかもしれない』って朝起きたときに思ったりすることが多いんですよ」と言うと、伊集院は「久米さん、ちょっとずるいと思うのは、みんなが勘ぐっているような理由ではなくて、メインは老いだと。ニーズあるのに、それを自分で決めちゃうっていう…。でも分かるんだよな…」と反応。
久米は「ニーズは関係ないんですよ。僕の中での問題だから」とし、「聞きたい人がいっぱいいるって分かってるんです。申し訳ないって心から思うんですよ」と語った。
これを受けて、伊集院は「カッコつけすぎじゃないですか。でも、半分は分かるんです。僕は今、深夜放送に対して、それを思っているから。深夜放送の頭のキレではもはやないっていう危機感があります。でも、3回に1回は今日は弾けたっていう日もあります」と明かし、「そんな中で、自分が20代に持っていたダンディズムだったら、もうやめてる気がする。だけど、逃げも諦めがある中で、ギリギリで今やっているから。久米さん、先逃げるのずりいなってちょっと思ってます」と思いを述べた。
そして久米が「伊集院さんね、今にそういうときが来るから。やめた方がいいと思うときが」と言うと、伊集院は「きます、きます(笑)。もっと言えば、俺はできると思っているのに、やめさせられる日も来るんだと思うんですけど」と応じていた。
なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。