エコバックスジャパンは6月29日に、ロボット掃除機の新製品「DEEBOT OZMO T8+」(型番:DLX11-54)を発売する。価格はオープン、推定市場価格109,780円前後(税込)。
DEEBOT OZMO T8+(以下、T8+)は、同社T8シリーズの特徴である3D物体回避(True Detect)テクノロジーを搭載したロボット掃除機。3D物体回避技術とは、ストライプ状の光パターンを物体に当て、光のひずみを解析して物体の奥行き情報などを広範囲で検出するもの。
室内にある高さが異なる形状の物体を立体的に検出することで、家具や床の障害物にロボット掃除機が衝突することを高い精度で防ぐ。この技術によって、従来製品では検知しにくかった電源コードやUSBケーブル、カーテンの裾といった障害物への絡みつき、さらには狭いスペースでの立ち往生といった走行トラブルを20~40%軽減するという。
また、多くのロボット掃除機に搭載される落下防止センサーは、段差が9cm以上などで動作するが、T8+は3D物体回避テクノロジーによって、2cm以上の低い段差も検出可能。マンションなどに多い低い段差の玄関からの落下も防げるとしている。
自動ゴミ収集機能を搭載した充電スタンドを標準装備しているのも特徴。掃除後に充電スタンドに戻ると、T8+内のダストボックスのゴミを自動で回収するため、ゴミ捨ての手間を省ける。収集容量はT8+本体のダストボックス約30回分で、自動ゴミ収集スタンドの紙パックが満杯になると、連携しているスマートフォンのアプリに通知が送られる。また、専用の密封型エコ紙パックにはH10グレードのHEPAフィルタを採用。ホコリやカビなどの微細粒子を99%以上逃がさずに捕集する。
マッピングには、光学式のD-ToFセンサーを使った独自の「True Mapping」システムを用いる。光のパルスを壁に照射し、光が障害物に反射して帰ってくるまでの時間で距離を算出する技術だ。半径10メートルまでの物体を360°全方位に検出でき、以前からあるレーザー式のマッピングと比較して、測定時間は約1/3に短縮、マップ作成精度は4倍に向上した(同社製品のDEEBOT OZMO 950と比較)。
OZMOモップシステムも搭載。専用のモッププレートを装着することで、自動的に水拭き清掃モードでの掃除に対応する。本体には電子制御式のウォーターポンプが内蔵されており、アプリ操作によって水量調節が可能(4段階)。同社はゴミの吸引清掃と水拭き清掃を同時に行うことで、床についた足裏の細菌を99.26%除去できるとしている。
ロボット掃除機本体のサイズはW353×D353×H93mm、重さは3.7kg、ダストボックスの集じん容量は420ml。水タンク容量は240ml。自動ゴミ収集スタンドのサイズはW300×D430×H430mm、重さは4.4kg、集じん容量は2.5L。満充電時の最大稼働時間は180分で、最大清掃面積は300平方メートルとなっている。