女優の杏が、フジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』(7月11日21:00~23:10)で主演を務めることが25日、明らかになった。俳優の松下洸平と姉弟役を演じる。
2人が出演する物語は『燃えない親父』。仕事一筋でバリバリ働く女医・松田春香(杏)は、父・徹(山田明郷)が亡くなり、家族で火葬場に来ているというのに、悲しんでいる家族の横で、携帯で仕事の指示を飛ばす、いわゆるキャリアウーマン。弟の光一(松下)は、そんな春香を少々苦々しく思っているが、火葬したはずの父が燃えない。
火葬場職員の鬼瓦(皆川猿時)から「何か心残りがあるのでは?」と指摘され、考えた親族一同はその原因を探しだそうと奮闘するが…。
『世にも奇妙な物語』は9年ぶりとなる杏は、脚本を読んで「どうなるのだろうと思わずページをめくる手を急いでしまいました」と感想をコメント。「娯楽に制限があり、エンタメとは何か?を考えさせられる時期です。皆が大好きなこのシリーズ。何も考えず、ただどうなるんだろう!と楽しんでいただけたら幸いです」と語る。
松下とは、杏が主演した月9ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』で、お見合いパーティーで会うという役で1シーンだけ共演したが、「今回は姉弟役だったのでもっと近い気持ちでご一緒できたと思います」」と手応えを述べた。
その松下は「(『デート』には)僕は1分ほどしか出ていないので杏さんは覚えてらっしゃらないと思い『ご無沙汰しております』と言う勇気がありませんでした。杏さんはとてもナチュラルな方で、姉弟役もとてもスムーズにやらせていただきました」とのこと。
「とても不可思議なお話ですが、最後には心がほっと温かくなる家族の物語です。ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです!」と呼びかけている。
他にも、光一の妻・悦子を森矢カンナ、春香と光一の祖母で徹の母親・トシを山本道子がふけメイクで挑む。
企画のフジテレビ・渡辺恒也氏は「弔いの場というのは、その人の“死”を悼むだけではなく、それまでのその人の“生”に思いをはせる場でもあります。のこされた家族が、大切な人の生きた証を心に刻んで、それから先の人生をまた生きていく、そんな希望の見える作品になっていると思います。『親父が燃えない』というワンコンセプトで突っ切った奇妙な物語です。火葬場が舞台でも、少し笑ってしまっても大丈夫なお話ですので、ぜひ楽しんでご覧ください!」と見どころを語っている。
なお、撮影は緊急事態宣言発令前に、コロナウイルス感染拡大防止対策を講じた上で行われた。
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