19日にジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也が23日、都内で会見を実施。退所の経緯や今後の活動について語った。

  • 手越祐也

笑顔で会場に現れた手越は、「よろしくお願いしま~す」とあいさつ。「いろんな報道を見ていて、あまりに事実と違う情報が多すぎたので、早く自分の口で自分の気持ちを伝えていかないといけないなと思っていた。いったい今まで何があったのか、どういう気持ちなのか、自分の口から真実をお伝えできればいいなと思って皆さんに来てもらいました」と会見を開いた理由を説明した。

そして、「僕が一番最初に伝えたかったこと」として、「NEWS、NEWSを支えてくださったファン、いろんな番組で力を貸してくれたスタッフの皆様に心からの感謝を伝えたいですし、僕はいまだに、ジャニーズ事務所、NEWS、NEWSファンのことは心から大好きです」と思いを告白し、「メンバーとの間に何か問題やトラブルがあったというのは1ミリもございませんし、ジャニーズ事務所との間に大きなトラブルがあったということでもございません」とメンバーと事務所とのトラブルを否定。「2002年に夢を持って、女性にキャーキャー言われたいという一心でジャニーズ事務所に入って、ジャニーさんに人生を変えてもらって心から感謝しています。退所という形にはなってしまいましたが、NEWSという最高の船を用意してくれたジャニーズ事務所には心から感謝しています」と感謝の言葉を繰り返した。

退所を意識したタイミングは「5、6年前から心のどこかで退所というか、もっと男としてチャレンジしたいなというのは正直ありました」とのこと。「ただ、ジャニーズ事務所はもちろんなんですけど、とにかくNEWSが大好き。いまだに大好きです。今でも家でNEWSのツアーTシャツを着ています。それくらいNEWSが好きだし、増田貴久、加藤シゲアキ、小山慶一郎は最高の戦友。心から今でも大好きです」と続け、「自分の夢だったとしても、裏切られたとい思うファンの子がいるかもしれないし、傷つけられたと思うファンの子がいるかもしれないし、そういう子たちへの愛だったり、今まで育ててくださった関係者の皆様、事務所の方々への感謝、恩、情はかなり深くあります」と葛藤を打ち明けた。

当初は、NEWSのツアー4部作を終えたタイミングで退所しようと思っていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に(その後中止)に。「2度にわたる外出によって自粛という形で言い渡されましたけど、それが終わってから退所の話をしたんじゃないかという報道も見たんですけど、実際は今年の3月から話しています」と明かし、「ジャニーズ事務所が大好きです。ただ、男・手越祐也32歳として、ジャニーズというものに甘えずに、もう1ステップ、ステップアップする勝負がしたい。新しいメディアだったり、これから来るであろう、コロナウイルスが来たからこそ世界の在り方が変わると思っていて、変化しなきゃいけないタイミングがきてしまったと」と決断した思いを語った。NEWSのメンバーにはリハーサルの際に楽屋で伝え、「手越祐也とやっていきたい」という言葉をかけてもらったが、「俺1人の人間としてすごい夢があって、ここで勝負しないと」という思いが強かったという。

今後については「僕がこだわりをもってやってきた歌というものに関しては、主軸として今後も続けていきます」と発表し、「『イッテQ!』だったり、サッカー番組だったり、今までお世話になった地上波の番組というものは、もちろん許されることなら全然オファーがあれば、タレント・手越祐也としては協力しますし、オファーをくだされば全力で頑張ります」とテレビについても言及。「まずタレント、アイドル……ジャニーズじゃなくなった以上、アイドルと言って良いのかわからないですけど。ファンを満足させて虜にさせて、ファンに向けて人生を救ってあげられるような、背中を押してあげられるようなパフォーマンスをするというジャニーズからやってきた信念やこだわりは、僕は今後一切変えるつもりもないので」と伝え、「やっぱり僕は歌って踊る、そしてステージに立つっていうのが心から大好き」と話した。

その上で、「YouTubeも僕の表現の一つとして、今後、僕の素だったり、いろんなチャレンジだったりとか」とYouTubeにも意欲。また、一部で報じられている実業家ということについて、「実業家だったり日本を引っ張っている日本のリーダーの方々と交流をさせていただいていて、その人たちの将来のビジョンを聞いて、日本を動かせる、世界で戦えるものって素晴らしいなと。僕はジャパニーズカルチャーが心から大好きなので、そういうものを世界に持っていって戦うことに一つ大きなチャレンジをしたいのも、今回、男・手越祐也の第二の人生を歩んでいきたいという上で大きな柱になった一つなので、実業家という言葉が適切なのかわからないですけど、文化だったり、食だったり、そういうものを世界に持っていったり、日本で広めていきたいという思いはあります」と説明し、また、ボランティアにも力を入れていくと話した。

さらに、「僕自身が世界進出というか、世界に対してという思いが昔から強いので、ツイッター、インスタグラムもそうですけど、中国のWeibo(微博)も活用しながら、中国だったり、その先には世界No.1のアメリカも攻めていきたいなと、チャレンジしていきたいなと思っている」と海外進出に意欲を示し、「ここ1、2カ月は、アメリカに強いハブがある人と、ZOOMで打ち合わせしたりとか、ロスとかニューヨークとかも非常に大変な状況なので、そちらの方々とZOOM会議したり、そういうものを進めてきました」と説明。「もちろん簡単ではないと思いますが、人生一度きり、いつ死ぬかわからないからこそ、今死んでもいい満足できる人生を歩もうというのが僕のモットーなので、一つでも多くのことをチャレンジしていきたいと思います」と熱い思いを語った。

写真:仲西マティアス