Acerが、デザイナーやフォトグラファー、映像クリエイターなどのプロ向けPCとして位置付けている「ConceptD」シリーズ。ノートPCからデスクトップPCまで幅広いラインナップを用意しているが、6月23日のAcerグローバルイベント「Next@Acer 2020」で発表されたのは、ノートPCの新モデルとなる「ConceptD 3 Ezel」だ。
ConceptD 3シリーズは、ConceptDシリーズのノートPCでエントリークラスに位置付けられるモデル。従来はConceptD 3 ProとConceptD 3の2モデルを用意し、いずれもクラムシェルPCだった。それに対し新モデルのConceptD 3 Ezelは、上位シリーズで採用されている「Ezel Hinge」を採用する点が大きな特徴となっている。
Ezel Hingeは、ディスプレイが天板の中央付近から180度回転する独特なヒンジ。通常のクラムシェルスタイルだけでなく、ペン入力に便利な形状や画像表示に便利な形状など、6種類の形状に変形する。そのため、幅広いクリエイターの用途に柔軟に対応できるとしている。
比較的ボディが軽量な点も特徴のひとつ。ディスプレイサイズは14型または15.6型を用意するが、14型モデルの重さは1.68~1.74kgと、2kgを大きく下回っている。本格的なモバイルPCに比べると重いものの、クリエイター向けの高性能PCでは2kg超のものも多く、この軽さなら十分モバイルも狙える。15.6型モデルは14型モデルより重くなるが、それでも1.95~2.02kgと、こちらもまずまずの軽さといえるだろう。
ディスプレイの仕様は14型・15.6型ともほぼ同等で、表示解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)のIPSパネルを採用し、輝度は400nits、sRGBカバー率100%、Delta E<2、Pantone認証取得の高品位表示をサポートしている。また、ディスプレイはタッチおよびスタイラスペンに対応。本体に専用スタイラスペンが付属しており、軽快なペン入力が可能だ。その場合もEzel Hingeによって快適な入力環境を整えられる。
基本性能も充実しており、CPUはCore i7-10750HまたはCore i5-10300Hを、ディスクリートGPUはGeForce GTX 1650TiまたはGeForce GTX 1650を搭載と、エントリークラスのクリエイター向けノートPCとして申し分ないものとなっている。メモリはDDR4を最大16GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSD、こちらも必要十分。このほか、IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)準拠の無線LANも搭載しており、ネットワーク環境も優秀だ。
保体サイズは14型モデルがW326.7×D229×H17.9~23.9mm、15.6型モデルがW358×D249×H24.9mm。OSはWindows 10 ProまたはWindows 10 Home。発売時期および価格は未定だ。
- ■ConceptD 3 Ezelの主な仕様
- OS:Windows 10 Pro 64bitまたはWindows 10 Home 64bit
- CPU:Core i7-10750HまたはCore i5-10300H
- メモリ容量:DDR4最大16GB
- ストレージ:PCIe SSD 最大1TB
- 光学ドライブ:なし
- ビデオチップ: GeForce GTX 1650Ti、GeForce GTX 1650
- ディスプレイ:14型または15.6型 フルHD IPS液晶(1,920×1,080ドット、400 nits、sRGB 100%、Delta E<2、Pantone認証取得)
- ワイヤレス:IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(2×2)
- オーディオ:DTS X:Ultra Audio
- 本体サイズ:(14型)W326.7×D229×H17.9~23.9mm、(15.6型)W358×D249×H24.9mm
- 本体重量:(14型)1.68~1.74kg、(15.6型)1.95~2.02kg
- バッテリ駆動時間:(14型)15時間、(15.6型)18時間